広告 バンコク一人旅まとめ

40歳手前でバンコク一人旅をした感想、学びと反省【家族に感謝】

2023年2月9日

一人旅はしたほうがいい。結婚して、子供ができてもできるならしたほうがいい。でも、独身の時とは明らかに違う感覚がある。それは、寂しさだ。一人旅特有の寂しさではなく、妻と子どもと離れることへの寂しさだ。家族になると生活をともにするだけでなく、金銭面、教育、病気、将来、様々なことで人生をともにするからこそ、その家族を置いて一人で海外へ行くのはそれなりのハードルが待ち構える。

それでも行きたいと思うのなら、それは行くべきだと思うし、きっと掛け替えのない経験ができるだろう。

そして忘れてはいけない。その経験を支えてくれる家族への感謝の気持ちを。

ジョージ
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一人旅ができるなんて幸運以外の何者でもない

普通は結婚して、子供がまだ2歳にもならない家庭で、夫を海外へ一人旅なんてさせてくれない。たぶん、めちゃくちゃ反感をかうし、そもそも怒られるのが怖くて妻へ相談すらできないかもしれない。

だから、本当に妻には感謝しかない。

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海外に行けば人生観が変わるは本当

初めて海外に行く前は「海外に行けば人生観が変わる」と旅系の本で見たし、実際に自分が海外へ行ったときも海外へ行けば何かが変わるかもしれないと期待もした。

そして、確かに人生観は変わった。

海外で人生観が変わる理由の1つは「自主性」からくるものだと思う。そして、その「自主性」を得るには一人旅が確実だ。だから、正確には「海外一人旅をすれば人生観が変わる」だと思う。

幸せなのに物足りない病気

世界で見たら気軽に海外旅行できる人の方が少ないし、文字が読めて、身体も健康で、結婚もできた。人によって幸福度は違うが、基本的に日本に生まれただけで幸せだと思う。そんな幸せが「物足りなさ」という副産物をくれる。本当に贅沢な話だ。戦争や貧困で苦しんでいる国に生まれた人たちから見れば「物足りなさ」って意味不明なんだろうな。

でも、申し訳ないが確かに満たされない感情が自分にはあるんだ。

その物足りなさを海外一人旅は気づかせてくれる。一人で海外にいると、全部自分でしないといけない。移動するときのタクシー、ご飯を食べる時も、両替も、道に迷ったらどうするかも全部自分で考えて行動しないといけない。そうしないと最悪死ぬからだ。

どの場面でも孤独だし、とにかく頭も心も一生懸命な状態が続く。それは「経験」がないからだ。日本にいれば、言葉、経験があるからどこへ行っても大きく困ることはないし、死への不安なんてない。それがダメなのではなく、それが「幸せ」だとより気づけるのが海外一人旅によって変わる価値観だと思う。

コミュ障はどこに行っても困る

特に普段から社交的な人であれば、海外で言葉が話せなくてもその場のノリで乗り切るかもしれない。でも、コミュニケーションが苦手な自分にとっては一人で海外生活をすることは本当にきつい。

何もしなくても時間は過ぎていくし、途上国でもコンビニはあるから、最悪それでやり過ごしてもいい。選ぶのは自分だ。

そんなコミュ障な僕も海外では自然と「挑戦」をしようと言う気持ちが湧く。大したことなんてしなくていい。小さな挑戦で十分。きっと、その自分が決めた小さな挑戦は自分以外には伝わらない。でもそれでいいと思う。

思い出は不思議と楽しい記憶より、トラブルに遭遇したときの記憶の方が残る。だからって致命的なトラブルは回避するべきだけど、少しの挑戦からくる失敗はドンドンしたほうがいい。そうすれば何年たっても思い出すし、その時の自分がいつも今の自分の背中を押してくれている。

「おまえなら大丈夫だって」

海外で一人ぼっちで孤独で寂しくて、怖くて、無駄なことばっかりして体力も奪われて、全然かっこよくなんかないけど、それでもちゃんと現地で生活して、そして日本へ帰ってきた。家族のもとに帰ってきた。

日本より安全な国などない

現実的な話をすると、海外は想像以上に安全ではない。日本より犯罪も多いし、交通事故、病気、常識の違いなど、下手をすればその国の警察に捕まることだってある。

例えば、タイでは最近大麻が合法化された。街のあちらこちらで普通に大麻が売られている。それ目当てでくる海外旅行者もいるようだ。自分はもちろん気をつけたとしても、タイの街中には昔より大麻を吸った人が溢れているわけだし、それがどんなトラブルにつながるかも分からない。タイの田舎にいけば、拳銃を持ったタイ人もいる。思っているよりも日本人の危険意識はかなり低いんだ。

日本ではうまく生きようとしているだけ

タイ、バンコクに来て3日目。

一人旅について心境の変化があった。2日間泊ったホテルをチェックアウトし、次の拠点となるスクンビットラインのウドムスック駅へ降り立った。駅を降りるとすぐにローカル感漂うマーケットがあり、ワクワクしながらそのストリートを通り抜けた。通り抜けた先にもタイ特有のごちゃごちゃした街並みがあり、確か昔のカオサンロード周辺もこんな感じだった気がする。そんな街中を散策し、方向感覚としては駅に向かって歩いているつもりが迷って炎天下の中30分歩いた。

バンコク自体は最高気温が32度で確かに暑いのだが、京都出身の僕はもっと暑くてジメジメしたのを知っている。バンコクは日陰に入ると途端に涼しくなるし、風もあって思っている以上に対応策はある。

がしかし、道に迷っている場合は別だ。

立ち寄るコンビニもカフェもなく、感覚的にはすぐそこに目的地があるという気持ちから「もうちょっとだ」と暑さに気をつけるよりも足を動かす。そして、駅が見えてきたころには汗が止まらない。

マッサージで逝く

たまらずにマッサージ屋に入る。少しはクールダウンできたが、入ったマッサージ屋の担当が下手くそで体を痛める。偏見かもしれないが、海外のマッサージ師で男性はくそ。力任せなやつが多いし、今回駆け込んだマッサージ屋もそうだった。フットマッサージを頼んで、足はギリ耐えられる強さだった。そこで終わってくれればよかったのに最後の15分から首周りから頭にかけてのマッサージだった。

残り15分間は地獄。

座らされたと思ったら、肘を使って肩の筋肉をひたすら引き剥がすようにグリグリされる。何が辛いって「もうやめてっ!」っていうところから、更に4回も5回も同じ苦痛が繰り返す。首ももげるんじゃないかと思う強さを繰り返され、最後は頭をマッサージ。こめかみグリグリでノックアウト。チップなんて払いたくもなかったが、50バーツ渡して逃げるように退店。軽く熱中症&マッサージで体を痛めたことから、ホテルにチェックインしたものの、そこから行動する意欲が湧かず夜22時くらいまでベットで横たわる。

タイにきてマッサージはケチるな

「僕はなぜここにいるのだろう」

ようやく少し動けるようになったからコンビニまで歩き、サラダとか菓子パンとか、刺激が少ないものを食べて就寝。タイの暑さというか、暑さそのものを舐めてた。年々歳を重ねるごとに暑さに弱くなっていると思う。

そして、今回の気づきとして、「マッサージがケチるな」ということ。

タイにもインフレはきていて、基本的に数年前はタイマッサージが1時間200バーツが基本料金だった。しかし、中心地に近いマッサージ店は1時間250バーツに値上げしている。2日目にいったマッサージ店が250バーツだった。そして、今回ハズレだったマッサージ店は200バーツのまま。


腹が立つので晒しておく。

もちろん、うまいマッサージ師もいただろうし、Googleの口コは4.4だったから単純にハズレを引いたんだろうな。たった50バーツ(200円)で気持ちよくなるか、苦痛になるかは天秤に乗せる価値もない。300バーツ+チップでも正直いいとも思う。

とにかく、タイで一人旅をする上で気をつけることは

・道が分からない場合は素直に引き返す
・マッサージはケチらない

これが基本だと再認識した。

マッサージは200バーツを毎日受けるんじゃなくて、2日に1回400バーツで受ける方がコスパがいい。

あと、タイ古式じゃなく、普通のマッサージをおすすめする。タイ古式はストレッチ要素が強いので、当たり外れがどうしてもでる。僕は硬いから受けていてもしんどいし、マッサージ師によっては最後首を後ろに捻って「ごきっ」とやる奴もいる。マジで安全な保証はない。他にもうつ伏せで背中から全力で圧迫されたり、人に体を預けるということに慎重になるべきだとも思う。

とりあえず3日目はタイの洗礼を受け、見事に1日が終わった。

一人旅するならバンコクじゃないほうがいい

今回で自分なりの結論がでた。

「一人旅はバンコクじゃないほうがいい」

理由は

・モールに興味がない
・食べ物への感動もすぐ薄れる
・バンコクにあるものは東京、大阪でも近いものはある

これに尽きる。

物価は安いっちゃ安い。カオマンガイ200円で美味しかったし、シーフードが入ってないタイ料理はどれも安い。ただし、2日目くらいから「で?」という気持ちがでてくる。バンコクはマジで日本食もたくさんあるし、日本で馴染みのあるファストフードもある。

食べ物、街、どちらにも共通している感動の基準は「経験したことないこと」「経験できないこと」だと思うから、

・日本でも高くて入れないような施設がリーズナブル
・日本でもここまでの新鮮なシーフードをたらふく食べられない
・ここにしかない自然(海・山・川)

などが一人旅には重要だと感じた。

とにかく一人だと冷静に淡々と生きる

友達や家族とくれば、タイの良いところも悪いところもその都度会話のネタとして楽しめるんだけど、一人旅では冷静にジャッジをするだけなので、想像以上に感情に訴えかける旅行にしないとキツイ。

よく聞く話で

・何もしない贅沢
・タイへは毎日マッサージを受けてのんびりしにいく
・タイのローカル感が好き

それは僕も思ったことがある。

でも、今回の一人旅で見事に刷新された。

・何もしない虚しさ
・旅費を含めたら、日本でマッサージ受けている方がリラックスできる
・ローカル感は一人だと場違いな場所で飯食ってるだけになる

どこまで行っても「タイまできて何もしない」に慣れない。というか、何もしなかったら死ぬ。

ご飯食べにいく、洗濯するなんていう日本だと自分の慣れた環境で自分のペースでできることが、異国だとそうではない。極論、毎日コンビニで飯を買ってもいいし、ホテルのランドリーサービスを利用してもいいんだけど、結局どれも億劫になってくる。日本で奥さんにご飯作ってもらって、洗濯を干すのを手伝うくらいでもそっちの方がたぶん楽なんだと気づいた。

夜遊びしない陰キャはバンコクでは空気

何もしないってめちゃくちゃ難しかった。

その原因はたぶん視覚的に満たすものがないからだと思う。例えば海。

これは日本で経験ありなんだけど、出身の京都から現在は滋賀県に転居した。滋賀県は知ってのとおり琵琶湖があり、現在住んでいる場所からはすぐに琵琶湖が見える。たったこれだけなんだが、これだけでQOLが爆上がりした。

毎日、琵琶湖が見えるだけで「キレイだな〜」と小さな感動があるし、湖とはいえ場所によってはヤシの木や砂浜もあってテンションがあがる。

そう、バンコクに僕が物足りなさを感じた要因はそこなんだ。

夜遊びを目的に来たのであればお金を握りしめてひたすら夜になるのを待てばいい。でも、そうじゃない男一人旅なのであれば、海や山、そして川が見える場所で過ごすほうがよっぽどのんびりできると思う。そして、刺激も得られると思う。結局、先進国から途上国にくる場合、目的もなしに来るのはミスのもとで、その逆は知らないことがたくさんあるから楽しいと思う。

わざわざ自分の国より発展していない場所へくる理由を明確にしておかないと一人旅は無惨に時間だけを消費することになる。

タイは余生を過ごすための場所

スクンビットラインのナナ駅に今日から2日間泊まった。

ナナ駅に降りると、今までのオンヌットやウドムスック駅とは違い、途端に白人やインド人が増える。そして、一気に夜の雰囲気が漂うのだ。泊まるホテルの周囲にも白人向けのバーがたくさんあるし、そのバーには白人のおじさんが座ってシンハビールを飲んでいる光景をよく目にする。

そんな時思った。

そのおじさまが独身なのか、もう仕事をリタイアしたのかは分からないが、きっと余生を過ごしているんだなと感じた。一通りの仕事、楽しい経験、辛い出来事を過ぎ、今ここでビールを飲んでいるんだろうと勝手に思った。

僕はどうだろう。

まだまだやるべきことがあるし、家族にとっても僕の存在はまだ大きい時期だ。だから、余生ではない。ここにあるバーでビールを飲んだとしても、考えることは家族のこと、仕事のこと、将来のことだろう。それではここでの価値が薄れるのかもしれない。そう思った。

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