Galaxy Z Flip 7を使って1週間。正直「結局、普通のスマホが最強じゃん」と何度思ったことか。
折りたたむたびに「今度こそ壊れるんじゃないか?」とビクビクし、価格は相変わらず15万円越えの高額設定。シリーズ7作目まで来て技術は確実に進歩しているのに、なぜか心の奥底で「Galaxy S25買った方がよくない?」という悪魔の囁きが止まらない。
でも、大型化されたサブディスプレイでの通知確認の快適さ、背面カメラでの高画質自撮り、そして何より「折りたたんでポケットにスッと入る」あの瞬間の満足感。これらは確実に「普通のスマホ」では味わえない体験だ。
Galaxy Z Flip 5から乗り換えた僕が感じる、7作目の進化と変わらない不安要素。そして「それでも使い続けてしまう」理由を、包み隠さずレビューしていこう。
Galaxy Z Flip 7 の特徴【7作目でようやく見えた完成形と残る課題】
特徴
- スペック【最新Exynos 2500で処理能力向上】
- ディスプレイ【メイン6.9インチ&カバー4.1インチの2画面構成】
- デザイン【薄さ6.5mmの洗練されたフォルダブル】
- CPU【Samsung Exynos 2500搭載で5G処理も快適】
- カメラ【メイン5000万画素+超広角1200万画素の2眼構成】
- おサイフケータイ&デュアルSIM【もちろん搭載】
Samsungの折りたたみスマホの最新モデルであり、Galaxy Z Flip 7はデザイン・ディスプレイ・カメラの基本性能を高いレベルで実現。折りたたみ機構の完成度も向上し、CPUはコスパ重視のExynos 2500を搭載。「使っていて楽しいスマホ」なのは間違いない。
🚀 Galaxy Z Flip 7が「選ばれる」本当の理由
1. 唯一無二の折りたたみ体験という「特別感」
同じ価格なら、一般的なフラグシップスマホの方が明らかに高性能かもしれない。でも一定数のユーザーは「性能の高さ」よりも「他にはない体験ができるかどうか」を重視する。折りたたみという革新的なデザインと、手のひらサイズになるコンパクトさは、何よりも価値のある「個性」だと思う。
2. 大画面とコンパクトさの「二刀流」が生む利便性
Galaxy Z Flip 7の真の強さは「使う時は大画面、持ち運ぶ時はコンパクト」という点にある。メイン画面6.9インチの大画面で動画や写真を楽しみ、カバー画面で素早く通知確認。この「使い分け」が、スマホの使用体験を根本的に変える。
3. ファッションアイテムとしての価値で他社を圧倒
カメラで撮る時のポーズ、テーブルに置いた時の存在感、折りたたむ時の所作。これらの「見せる要素」がGalaxy Z Flip 7にはある。
4. 薄さ6.5mmという「技術力の結晶」
展開時わずか6.5mmという薄さは、折りたたみスマホとしては驚異的。「こんなに薄いのに折りたためるなんて」という驚きと、それを実現するSamsungの技術力への信頼感。
5. 成熟したフォルダブル技術による「実用性」
初期の折りたたみスマホにあった耐久性への不安は大幅に改善。日常使いに十分な堅牢性と、スムーズな開閉動作。「新しいけれど安心して使える」技術の成熟度。
Galaxy Z Flip 7 のスペック
Galaxy Z Flip 7の詳細スペックは以下参照
製品名 | Galaxy Z Flip 7 |
発売日 | 2025年8月1日 |
OS種類 | Android 16 |
CPU | Samsung Exynos 2500 |
ストレージ | 256GB/512GB |
メモリ | 12GB |
外部メモリ | - |
充電端子 | USB Type-C |
バッテリー容量 | 4300mAh |
画面サイズ | 6.9インチ |
画面解像度 | 2520×1080 |
パネル種類 | メイン:Dynamic AMOLED 2X カバー:Super AMOLED |
背面カメラ画素数 | 広角:5000万画素 超広角:1200万画素 |
前面カメラ画素数 | 約1000万画素 |
幅×高さ×厚み | 75.2×166.7×6.5mm |
重量 | 188g |
カラー | ジェットブラック コーラルレッド ブルーシャドウ |
おサイフケータイ/FeliCa | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
急速充電 | 〇 |
認証機能 | 指紋(サイド)/顔認証 |
耐水・防水 | IP48 |
イヤホンジャック | - |
5G | 〇 |
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 |
NFC | 〇 |
デュアルSIM | 〇 |
SIM情報 | nano-SIM + eSIM eSIM + eSIM |
その他、Galaxy Z Flip 7のスペックはリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は2600nit(メインとカバーどちらも)となっている。
Galaxy Z Flip 7のAnTuTuスコア【141万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。
スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。
Samsung独自チップセットのExynos 2500を搭載することで、前作とベンチマークスコアに差はないが価格維持を実現。
機種名 | スコア結果 | CPU |
Galaxy Z Flip 7 | 1414355 | Samsung Exynos 2500 |
POCO X7 Pro | 1536620 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
Galaxy S25 | 1714178 | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
折りたたみスマホでも3Dゲームなどを快適にプレイ可能。メモリも12GBと十分で、マルチタスクでもストレスを感じない。
CPUはかなり発熱していたがフリーズすることはなかった。ただ夏場の屋外で使用する場合はカメラ撮影であっても止まる可能性がある。
Galaxy Z Flip 7のバッテリー【4300mAhで一日安心】
4300mAhのバッテリー容量は、前作より300mAh増加。折りたたみ時はカバー画面での簡単な操作が多くなるため、実際の電池持ちは想像以上に良好。
機種別バッテリーテスト結果 | ||
機種名 | 経過時間(残量) | 経過時間(残量) |
Galaxy Z Flip 7 | 1時間後(95%) | 2時間後(88%) |
Google Pixel 9a | 1時間後(98%) | 2時間後(92%) |
※計測条件:YouTube視聴(明るさ60%固定、音量最大)
Galaxy Z Flip 7 の外観デザイン
Galaxy Z Flip 7の外観
Galaxy Z Flip 7の最大の魅力は、なんといってもその洗練されたデザイン。
展開時の薄さ6.5mmは、折りたたみスマホとは思えない薄さを実現している。
メイン画面は6.9インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイで、鮮やかな色彩と深い黒を表現。
カバー画面は4.1インチのSuper AMOLEDで、折りたたんだ状態でも十分な操作性を確保。
カラー展開はブルーシャドウ、ジェットブラック、コーラルレッドの3色と、SIMフリーの限定色のミントがある。どれも高級感があり、ファッションアイテムとしても申し分ない仕上がり。
ボディが手にフィットしやすい。
ベゼル幅はもデザイン性を損なわない丁度よい厚みだ。
本体サイズは展開時で高さ166.7mm、幅75.2mm、厚み6.5mm。折りたたみ時は手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズになる。

上面:マイク

左側面:SIMスロット

底面:マイク、スピーカー、UCB Type-Cポート

右側面:電源ボタン、ボリュームキー
Galaxy Z Flip 7は「eSIM + 物理SIM」もしくは「eSIM × 2」のデュアルSIMに対応。microSDを使っての外部拡張は非対応となっている。
カメラは並列の2眼でレンズの出っ張りは約2mmとなっている。
Galaxy Z Flip 7とZ Flip 6の比較
前作から進化した点はマイナーチェンジ程度。シリーズ7作目になれば価格を維持しつつスペックを上げるにはもはや限界か。CPUはAnTuTuのスコアで言えばSnapdragonの方が上。今作はサブディスプレイが大型化されたこととSamsung Dexが搭載されたことが一番の注目点だ。
ミュージックプレイヤーとして使う
前作ではSNSでバズっていた使い方。あえて有線イヤホンを使い。Galaxy Z Flip 7を折り畳んで使うことで「ミュージックプレイヤーと有線イヤホン」というエモい風合いになる。
Galaxy Z Flip 7 のAI機能【Awesome Intelligence】
Galaxy Z Flip 7はGalaxy専用AI「Awesome Intelligence」を搭載。
搭載しているAI機能
- かこって検索 with Google:画面上の画像、動画、テキストを簡単検索
- AI消しゴム:不要な反射や影を自動除去
- 編集サジェスト:写真改善オプションを自動提案
- フィルター:AIが独自のフィルターを生成
- AIセレクト:コンテンツ分析によるアクション提案
- 読み上げ:コンテンツの音声認識機能
これらのAI機能は2025年末まで無料で利用可能だが、以降は有料化される可能性がある。
Galaxy Z Flip 7 で使える対応バンド【全キャリアOK】
Galaxy Z Flip 7での対応バンドは以下参照
機種名 | Galaxy Z Flip 7 | |
---|---|---|
共通 | 4G | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/18/19/20/21/26/28/38/39/40/41/42/66 |
5G | n1/3/5/28/40/41/66/77/78/79 |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
Galaxy Z Flip 7は主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
キャリア別 重要バンド | |
ドコモ | B1/3/19 |
au | B1/3/18/26 |
ソフトバンク | B1/3/8 |
楽天モバイル | B3/18/26 |
Galaxy Z Flip 7 のカメラ【5000万画素メイン+超広角】
Galaxy Z Flip 7は5000万画素のメイン撮影が可能。
Galaxy Z Flip 7のカメラ評価
- 静止画:フラグシップレベルの画質、折りたたんでの自撮りも快適
- 動画:4K撮影対応、手ブレ補正も良好
Galaxy Z Flip 7のカメラスペック
画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
背面カメラ | 5000万画素 | 広角 | f/1.8、光学2倍・デジタル10倍まで |
1200万画素 | 超広角 | f/2.2 | |
前面カメラ | 1000万画素 | f/2.2 | |
背面カメラ (動画) |
4K | 60 FPS | デジタル10倍ズームまで |
望遠レンズはないものの、メインカメラの5000万画素により、デジタルズーム時でも十分な画質を確保。
折りたたんでカバー画面を見ながら背面カメラで自撮りができるのは、Galaxy Z Flip 7ならではの体験。従来のインカメラよりも高画質な自撮りが可能だ。
Galaxy Z Flip 7で撮影【日中・1倍】
Galaxyと夏の相性は抜群で、清々しいほど青や緑が映える。
Galaxy Z Flip 7で撮影【日中・0.6倍広角】
Galaxy Z Flip 7で撮影【日中・2倍光学ズーム】
Galaxy Z Flip 7で撮影【日中・10倍デジタルズーム】
やっぱりデジタルズーム30倍は欲しいところ。
Galaxy Z Flip 7で撮影【その他】
ポートレートのボケ感は問題なし。1倍と2倍から選べる。
自撮りもアウトカメラで撮影

画像は反射しているのではなくディスプレイの映像
折りたたみの良さは自撮りにある。メイン画面でカメラを起動してからサブディスプレイに映像を映すと背面カメラの高画質で自撮りが撮影できる。
Samsung Wallet が使えるのか
Samsung WalletはApple PayやGoogle Walletと同じデジタルウォレットで、簡単に言うとクレジットカードやポイントカードの情報をスマホに記憶させるもの。Galaxy Z Flip 7でもSamsung Walletは使える。
現時点でSamsung Walletの強みはない
Samsung WalletはGalaxy製品でしか使用できない。そもそもがGalaxyを使う上での付加価値として登場したからだ。
Appleもそうだが、メーカーが開発する分UIなどの使いやすさは徹底しているし、その辺の差はないと言える。差をつけるなら登録できるクレジットカードの種類が多さで決まるだろう。
Samsung Walletをインストールし、クレジットカードを登録しようしたが1枚も対応しているカードを持っていなかった。
PayPayが使えると言っても
結局PayPayが使えると言っても、Samsung Walletから間接的にPayPayアプリを開いているだけで、便利とは言えない。
Galaxy Z Flip 7は7年間のアップデートが保証
デバイス | OSの更新 | セキュリティの更新 |
Galaxy Z Flip 7 | Android 22まで(残り7回) | 2032年7月31日 |
Samsungは近年、長期サポートに力を入れており、Galaxy Z Flip 7もAndroid 22までのOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートを保証。折りたたみスマホという新しいカテゴリーでも、長期間安心して使用できる。
折りたたみへの保険は必須
Galaxy Z Flip 7を折り畳む度に「画面が壊れたらどうしよう」と不安はよぎった。だから、スマホだけじゃなくてBluetoothやWi-Fiを搭載したガジェットを3台まで補償を受けられるモバイル保険に加入した。
Galaxyの修理価格の目安 | |
Galaxy S25 | 28,270円 |
Galaxy Z Flip 6 | 51,700円 |
Galaxy Z Fold 6 | 93,280円 |
これなら年間10万円までの補償を受けられるから、画面が壊れても補償内でカバーできる。
Galaxy Z Flip 7 のデメリット
デメリット
- カメラ【望遠レンズ非搭載】
- 価格【一般的なフラグシップより高価】
- 耐久性【折りたたみ部分への長期的な不安】
カメラ【望遠レンズ非搭載】
望遠撮影を重視するユーザーには物足りない構成。ただし、折りたたみ機構を考えると仕方ない部分もある。
価格【一般的なフラグシップより高価】
Galaxyのハイスペックモデルを比較してみると、無印のS25よりは高く、S25 UltraやZ Fold 7よりは安い。ただし性能的にはS25よりもZ Flip 7は劣るので慎重に選ぶ必要がある。
耐久性【折りたたみ部分への長期的な不安】
技術は成熟したとはいえ、従来のスマホと比べて可動部分がある以上、長期使用での不安は残る。
Galaxy Z Flip 7 のメリット
メリット
- デザイン【唯一無二の折りたたみ体験】
- CPU【Exynos 2500で高性能処理】
- おサイフケータイ&デュアルSIM【完全対応】
- バッテリー【4300mAhで一日安心】
- 携帯性【大画面なのにコンパクト】
デザイン【唯一無二の折りたたみ体験】
これに尽きる。他のスマホでは絶対に味わえない体験と所有感。ファッションアイテムとしての価値も高い。
CPU【Exynos 2500で高性能処理】
最新のExynos 2500により、重いアプリやゲームも快適。独自チップセットだからといって性能に妥協はない。
携帯性【大画面なのにコンパクト】
6.9インチの大画面を楽しめるのに、折りたためば手のひらサイズ。この二面性が最大の魅力。
Galaxy Z Flip 7 のまとめ
革新的で所有欲をくすぐる今作。
望遠撮影や価格にこだわりがなければ、「人とは違うスマホを持ちたい」という人にとってGalaxy Z Flip 7がベストチョイスになるはず。注目すべきは、その特別感にある。
メモリ/ストレージ | 価格 |
12GB/256GB | 約164,800円 |
12GB/512GB | 約182,900円 |
価格は確かに高いが、スマートフォンは日常生活に欠かせないものだからこそ、自分が本当に欲しいと思えるものを選びたい。Galaxy Z Flip 7は「道具」としてのスマホを超えた「体験」を提供してくれる一台だ。
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