今回は、古いスマホを使っていることによるリスクについてYouTubeのコメントに相談があったので改めて解説する。
結論から言うと、Android OSが最新でないまま使い続けるとセキュリティの脆弱性はもちろん、スマホのパフォーマンスを最大限に引き出せないことになる。
「サポートの終了」古いAndroid OSを使い続けることで起こるサポート終了のリスク
基本的にスマートフォンが発売されてから、OSのアップデートが実施されるかは販売するメーカーやキャリアによって対応が異なる。Googleから発売されている「Google Pixel 7」などは5年間のセキュリティアップデートが保証されていたりする。
OSのアップデートが打ち切られたスマホは、以降はずっと古いOSのまま使い続けることになる。
「セキュリティの欠陥」古いAndroid OSを使い続けることで起こるセキュリティリスク
最新のAndroid OSにアップグレードしないとセキュリティ上の不具合が生じるリスクがある。不具合とは悪意ある攻撃を受ける可能性が高まり、スマホなどのデバイスがウイルスなどに感染する。
個人情報が漏れたり、デバイスがロックされ身代金を暗号通貨で要求されたりもする。
「バッテリーの寿命」古いAndroid OSを使い続けることで起こるバッテリー劣化と最適化の重要性
最新のAndroid OSにはバッテリーの省電力を最適化するよう設計されている場合がある。つまり、スマホ本体はそのままでも、最新のOSになるだけでバッテリー持ちが良くなるケースがある。
バッテリーが最適化されると、バッテリーの寿命が延びることもあるので、バッテリーの最適化はスマホを長く持つ場合には最重要課題だ。
「アプリの互換性問題」古いAndroid OSを使い続けることで起こるアプリの動作に与える影響
これは割と知られているが、古いAndroid OSを使い続けていると最新のアプリが古いOSに対応していなくて使えないことがある。それだけでも買い替えの大きな理由になるくらいだ。
とはいえ、セキュリティリスクよりは時間に余裕がある。最新のアプリに対応できないレベルのOSになるには5年くらいスマホを使い続けたあとだ。
「機能の欠落」古いAndroid OSを使い続けることで起こるレスポンス改善の機会損失
最新版のAndroid OSには、新しい機能・OSのバグが改善されたバッチなどが含まれる。その改善や新機能は幅広く、カメラ性能が向上したり、音声アシスタント機能の向上、そしてレスポンスが向上したりもする。
OSのアップデートで、スマホの性能を最大限に引き出すことができることがあるため、例えばレスポンス改善により普段の操作が数分間改善されるだけで年間における可処分時間が増える。
「まとめ」古いAndroid OSを使い続けることで起こる様々なリスク
Android OSを最新版にアップデートすることは、セキュリティ上のリスクを軽減することや、バッテリーの寿命を延ばすこと、アプリケーションの互換性を確保すること、新しい機能や改善された機能を活用することができる。
つまりアップデートしないデメリットはない。
Android OSを最新版にアップデートする方法は、スマホの設定の中に「システムアップデート」があるので、そこで常に「最新です」と表示されるかを確認しよう。
また、最新のAndroid OSのナンバリングやバージョンを調べるには下記のサイトで確認できる。
https://www.android.com/intl/ja_jp/
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