この記事では最新のクローンウォッチ「HK10 PRO MAX+」の外観や性能をレビューしている。
HK10 PRO MAX+はApple Watch 10のクローンで、クローン市場では有名なHKシリーズの最新作だ。クローンは外観こそ本家とそっくりだけど、機能性は独自の進化をしている。
もちろん一癖も二癖もあるのでそこも含めて楽しんでほしい。
HK10 PRO MAX+の特徴【総合評価70点】
特徴
- デザイン【そっくり度90点】
- ディスプレイ【2.02インチAMOLED】
- バッテリー【日常使いで5日間】
- ヘルスケア【目安程度で信頼性はなし】
- GPS【非搭載】
- 防水【水仕事でギリギリ】
- ワークアウト【100種類以上】
- AI機能【質問&壁紙&翻訳】
HK10 PRO MAX+は価格が安価な割に2.02インチのAMOLEDディスプレイを搭載し、AI機能も使えるただ通知を確認するだけのスマートウォッチではない。しかし、AI機能のクオリティは微妙で実用性は乏しいのだが、ジョークグッズという意味では相当におもしろい。
HK10 PRO MAX+のスペック
HK10 PRO MAX+の簡単なスペックは以下参照
項目 | 内容 |
製品名称 | HK10 PRO MAX+ |
モデル | Bluetooth |
カラー | ボディ:Black、Gold バンド:Black、Gold、Silver、Red |
画面サイズ | 2.02インチ(有機EL) |
画面素材 | ガラス(ただの) |
解像度/PPI | 485×520 |
ピーク輝度 | - |
通信規格 | Bluetooth 5.3 |
防水/防塵 | 日常生活防水(水泳や入浴不可) |
MIL規格 | - |
対応OS | iOS/Android |
対応アプリ | Wearfit Pro |
バッテリー容量 | 260 mAh |
本体サイズ | 46.3×39.2×11mm |
本体重量 | 37g(本体のみ) |
ボディ素材 | フレーム:亜鉛合金 ケース:樹脂 |
バンド素材 | シリカジェル |
充電方式 | マグネット式充電 |
対応言語 | 日本語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、フランス語、日本語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語、アラビア語、ベトナム語、トルコ語、インドネシア語、ペルシャ語、ドイツ語、イタリア語、ヘブライ語、ポーランド語、ギリシャ語、ウクライナ語、マレー語 |
HK10 PRO MAX+はアプリ「Wearfit Pro」で通知のオン/オフが設定できる。
ケースサイズが46mmで解像度も高く、スクエア型なので端が切れることなく見やすい。
日中・屋外での視認性は全く問題なし。
HK10 PRO MAX+で利用できる機能
HK10 PRO MAX+のメニュー一覧
HK10 PRO MAX+のUIは一般的な使いやすさで、アプリビューを開けばスクロールでアプリを簡単に見つけることができる。
HK10 PRO MAX+のバッテリー【通常5日間】
HK10 PRO MAX+のバッテリー性能をチェック

Apple Watchの充電器は使えない。必ず付属の充電器を使用すること
バッテリーは公式スペック値が通常使用で約5日間だが、体感的には5日程度だった。
ベッドサイドの置時計代わりになる
HK10 PRO MAX+を充電するとiOSでも実装された置時計としても使えるようになる。
ベッドサイドで充電すれば腕に装着していないときも有効に使える。
HK10 PRO MAX+の外観デザイン
HK10 PRO MAX+の外観

同梱物:説明書、充電用ケーブル(Type-A)、シリコンバンド、スポーツループバンド
HK10 PRO MAX+のカラーはボディがブラック・ゴールド、バンドはブラック・シルバー・ゴールド・レッドがある。

右側面:デジタルクラウン(アプリ)、ボタン(簡易設定)

左側面:何もなし
背面も全然安っぽくなく、Apple Watchと言われればそう見えてしまう。
ただし付属のシリコンバンドは安っぽい作り。仕方ない。
スポーツループタイプの方が質感は良い。
HK10 PRO MAX+の本体サイズは高さ46.3mm、幅が約39.2mm、厚み約11mm、重さは約53.5g(ベルト含む)となっている。
Apple Watch用のアクセサリーは付けられるの?
Apple Watch純正品も問題なく装着可能だ。
PITAKAのハードベルトも装着でき、高級感が増すのでおすすめ。
Apple Watch 10用のケース「NISAMO apple watch 10 カバー」も購入してみた。
装着はできたし、デジタルクラウンやボタンも押せるのは押せる。ただ、若干HK10 PRO MAX+の方が小さいのか少しカタカタ動く。
これを許容範囲とするかは自己責任ではあるが、タッチパネルもちゃんと使えたし、やっとHKシリーズにもケースが装着できる日がきたか。
HK10 PRO MAX+の運動【100種類以上】
HK10 PRO MAX+は100種類以上のワークアウトメニューが用意されている。
音楽取込&Bluetoothイヤホンの接続が可能
HK10 PRO MAX+は音楽取込が可能で、スマホ側からウォッチにデータを転送する。(だたし、あまり曲は入らない)
またBluetoothイヤホンとの接続もできるため、ウォッチとイヤホンだけでランニングに出かけられる。
GPSは内蔵されていない
HK10 PRO MAX+にはGPSが内蔵されていないため、ワークアウトのデータは歩数や予想消費カロリーなど取得できる項目が少ない。ルートの記録や距離は取得できない。
HK10 PRO MAX+のヘルスケア
HK10 PRO MAX+は血圧、血糖、血中酸素、睡眠、疲労、呼吸数、心拍数がチェックできる。
一応一通りのヘルスケアデータは取得できるが、正確かと言われると「目安」としか言いようがない。
血中酸素をAmazfit Balaceと同時に測定した。
-
-
【Amazfit Balance 製品レビュー】GTR 4の後継機であり、最高傑作の登場!ナイロンバンドがセンス良すぎた。
この記事では最新のスマートウォッチ「Amazfit Balance」の外観や性能をレビューしている。 Amazfit Balanceは2023年10月に発売したAmazfitのフラッグシップモデルで、 ...
続きを見る
どちらも同じ数値を示したため、心拍数と血中酸素は案外信用してもいいのかもしれない。
ジョークグッズということを忘れないで

画像はHUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計
HK10 PRO MAX+では血圧測定も搭載されているけど、血圧って簡単なもんじゃない。
別の記事で紹介しているHUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計は管理医療機器認証を取得している。つまりそのレベルにないと血圧は正確に測定できない。
-
-
【HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計レビュー】世界初の24時間自動で血圧測定ができるスマートウォッチ
この記事では最新のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」の外観や性能をレビューしている。 何といっても注目は「正確な血圧が測れるスマートウォッチ」で管理医療機器でもある ...
続きを見る
HK10 PRO MAX+のAI機能3つ
HK10 PRO MAX+はAIを使った機能が3つ存在する。
AIを使ってウォッチフェイスを生成する機能

試しに「青い海と巨人」と指示
この機能はAIに生成したいウォッチフェイスのイメージを指示することでオリジナルのウォッチフェイスが作成できる。
基本的にスマホ側で処理をする。
いろいろ試してみたが、指示するキーワードよりもいくつか選べるテーマから受ける影響が大きいと思う。どう見ても左の画像はジャングルで生まれていないだろう。
AIを使ってChatGPTのように質問できる機能

「今日の天気は?」とか「日経平均株価を教えて」など質問すると
声で質問したい内容を投げると回答をしてくれる機能。
ほとんどの確率で落ちるので実用性はない機能だ。落ちなかったとしてもレスポンスは良くないし、スマホで調べた方が速い。
AIを使って翻訳してくれる機能
これは普通に使える。使える言語は9か国語で、音声も出せるから実用性はある。
とはいえ、ウォッチの画面を明るくしたり、アラームをセットしたりなど最先端のAI技術ではないため、オマケ程度は否めない。
HK10 PRO MAX+の文字盤【500種類以上】
HK10 PRO MAX+のウォッチフェイスは種類こそ多いがほとんどが有料($0.99~)で課金するのは怖い。自己責任で。
それでもディスプレイが格段に綺麗なため、どのウォッチフェイスでも映える。
HK10 PRO MAX+のデメリット
デメリット
- アプリ【商売っ気が強すぎてイヤ】
- 音楽【たぶん10曲~15曲が限界】
- GPS【非搭載】
アプリ【商売っ気が強すぎてイヤ】
HKシリーズはクローンが出だした頃から広告が頻繁に入ったり、途中から月額プランが出たりと商売っ気が強かった。日本では馴染まない理由の1つだ。
音楽【たぶん10曲~15曲が限界】
音楽が取り込めないスマートウォッチって意外にあるから、その点だけ見ればHK10 PRO MAX+は優秀だ。でも、曲はたぶん10曲~15曲しか入らない。容量少なすぎ問題。
GPS【非搭載】
これは一生搭載しないだろう。別に中華スマートウォッチがGPS載せられないんじゃなくて、Apple WatchのクローンにGPSまでの機能載せてどうすんの?ってとこだと思う。
HK10 PRO MAX+のメリット
メリット
- デザイン【そっくり度90点】
- ディスプレイ【2.02インチAMOLED】
- バッテリー【日常使いで5日間】
- AI機能【質問&壁紙&翻訳】
デザイン【そっくり度90点】
本家のApple Watch 10が前作より約1mm大きくなったことで、ケースサイズが今まで約1mm大きかったHKシリーズと皮肉にも同じサイズになった。見た目もサイズ感も90点の完成度。
バッテリー【日常使いで5日間】
Apple Watchのクローンは今までバッテリー持ちは良くなかったが、HK10 PRO MAX+は実際に使った感覚で言うとかなり改善されたと思う。通常7日間は言い過ぎだが5日は持つ。
AI機能【質問&壁紙&翻訳】

AI生成で作った画像をTシャツにしてみたら案外お洒落だった(笑)
AIの機能は目新しさから実用性を求めるフェーズに来ていると思う。レスポンスも含めてこれからはスマホじゃなくてスマートウォッチでもたくさん活用されるだろう。
HK10 PRO MAX+のまとめ
久しぶりのクローンレビューだったけど進化としては微妙だったかな?
それでもジョークグッズとして価値は今でもあると思う。
価格はAliExpressで5,000円前後だからネタ用としても手が出しやすい。
【動画で観る】HK10 PRO MAX+ のレビュー
-
-
Hello Watch 3 製品レビュー | 分かりやすくメリット・デメリットを解説!
Apple Watch Ultraのクローンが中国市場に登場し、一部のユーザーの間で話題になっている。この記事では、そのクローンの中でも人気がある「Hello Watch 3」の特徴と性能について詳し ...
続きを見る
-
-
HK8PRO MAX Gen2 製品レビュー | 分かりやすくメリット・デメリットを解説!
この記事では中華版Apple Watch UltraのクローンのHK8PRO MAX(Gen1)に2世代目となる「HK8PRO MAX Gen2」が登場したのでレビューしていく。 HK8PRO MAX ...
続きを見る