2025年7月8日に国内発売された POCO F7 をレビューしていく。
POCO(ポコ) のフラッグシップラインであるFシリーズは、先に発売されたF7 Pro/Ultraが脅威の性能とコスパだった。イメージ的に無印って先に発売される気がするんだけど、果たしてPOCO F7の性能はいかに。
今回はXiaomiからPOCO F7のグローバル版を借りて先行レビューしていく。
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POCO F7 の特徴【ゲームだけならProより無印か】
特徴
- ディスプレイ【6.83インチ&120Hz&3200nit】
- デザイン【メタルフレーム&ガラスバック】
- CPU【国内初のSnapdragon 8s Gen 4】
- ゲーム【WildBoost Optimization 4.0 搭載】
- カメラ【5000万画素&光学式手ブレ補正】
- バッテリー【超大容量6500mAh】
- 充電性能【90W急速充電&22.5Wリバース充電】
- 認証機能【指紋&顔認証】
POCOは2018年に設立されたXiaomiコーポレーションの独立ブランドで、POCO F7はその中で上位モデル。注目はCPUにSnapdragon 8s Gen 4を日本初搭載しており、さらにゲームユーザーに向けたWildBoost Optimization 4.0も搭載している。なのに価格は5万円台から。(早割で4万円台に)
POCO F7 のスペック
POCO F7の簡単なスペックは以下参照
製品名 | POCO F7 |
発売日 | 2025年7月8日 |
OS種類 | Xiaomi HyperOS 2 (based on Android15) |
CPU | Snapdragon 8s Gen 4 |
ストレージ | 256/512GB |
メモリ | 12GB(LPDDR5X) |
外部メモリ | - |
充電端子 | USB Type-C |
バッテリー容量 | 6500mAh |
画面サイズ | 6.83インチ |
画面解像度 | 2772×1280(1.5K) |
パネル種類 | 有機EL(AMOLED) |
背面カメラ画素数 | 広角:5000万画素(OIS対応) 超広角:800万画素 |
前面カメラ画素数 | 2000万画素 |
幅×高さ×厚み | 77.9mm(幅)×163.1mm(高さ)×8.2mm(厚み) |
重量 | 215.7g |
カラー | サイバーシルバーエディション ブラック ホワイト |
おサイフケータイ/FeliCa | - |
ワイヤレス充電 | - |
急速充電 | 90Wハイパーチャージ |
認証機能 | 指紋(画面内)/顔認証 |
耐水・防水 | IP68 |
イヤホンジャック | - |
5G | 〇 |
無線LAN規格 | Wi-Fi 7(802.11be) |
Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
NFC | 〇 |
デュアルSIM | 〇 |
SIM情報 | nano-SIM×2 |
その他、POCO F7のスペックはリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は3200nit、画素密度は447ppiとなっている。また、Corning Gorilla Glass7iを採用している。
POCO F7のAnTuTuスコア【182万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。
スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。前世代に比べてCPU/GPU及びAI処理性能が大幅に向上している。
機種名 | スコア結果 | CPU |
POCO F7 | 1825682 | Snapdragon 8s Gen 4 |
POCO F7 Ultra | 2391090 | Snapdragon8 Elite Mobile Platform |
Galaxy S25 | 1714178 | Snapdragon8 Elite for Galaxy |
日常でストレスを感じることがないであろう処理能力の高さはもちろん、ハイスペックを必要とするゲームも快適に楽しめる。だが、発熱は見逃せない。
CPUの発熱は高性能モデルには避けられない。夏場の屋外でゲームは難しいだろう。
POCO F7 のバッテリー【10時間46分】
POCO F7のバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
機種別バッテリーテスト結果 | ||
機種名 | 計測結果 | 容量 |
POCO F7 | 10時間46分 | 6,500mAh |
POCO X7 Pro | 10時間16分 | 6,000mAh |
POCO F7 Ultra | 9時間35分 | 5,300mAh |
※すべての機種を輝度最高値にして計測
バッテリー持ちは”最高”という結果になった。POCO F7の最大の特徴の一つが6500mAhの超大容量バッテリー。他のPOCOシリーズと比較しても大容量を誇る。
バッテリー持ちの目安 | |
最高 | 100%→20%まで10時間以上 |
高 | 100%→20%まで9時間以上 |
中 | 100%→20%まで8時間以上 |
低 | 100%→20%まで7時間以上 |
最低 | 100%→20%まで6時間以上 |
ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 |
単純計算で輝度最大値で100%を使い切るには13時間以上かかる計算となる。
90W急速充電とリバース充電対応
90Wのハイパーチャージ急速充電(充電器同梱)に対応し、さらに他のデバイスに有線で22.5Wのリバース充電をすることも可能。
POCO F7 の外観デザイン
POCO F7の外観

同梱物:ACアダプタ(90W)、USBケーブル(Type-C)、SIMピン、クイックスタートガイド、ソフトケース
背面デザインは2眼レンズにグリーンのアクセントカラーが入り、鏡面加工も合わさって品のある仕上がりになっている。
サイバーパンク調の雰囲気が高性能への期待感を高めてくれる。
ディスプレイサイズは6.83インチでPOCOシリーズ最大サイズで有機ELパネルを採用している。
POCO F7のカラー展開はサイバーシルバーエディション、ブラック、ホワイトの3色だ。
ピーク輝度は3200nitで日中・屋外でも視認性は落ちにくい。
ベゼル幅もかなり薄く美しい。
本体サイズは高さ77.9mm、幅が約163.1mm、厚み約8.2mmとなる。

上面:マイク

左側面:何もなし

底面:マイク、スピーカー、SIMスロット、UCB Type-Cポート

右側面:電源ボタン、ボリュームキー
POCO F7はeSIMが非対応となっている。物理SIM(nano)の2枚が挿せ、デュアルSIMに対応。microSDを使っての外部拡張は非対応。
カメラの出っ張りは約3mmあるので保護ケースは必ず装着しよう。
POCO F7 と POCO F7 Pro の比較
POCO F7に搭載されている「WildBoost OP 4.0」はF7 Proにも搭載されている。じゃあ、どっちがコスパいいのか。実はディスプレイスペックはほぼ同等で、CPUやバッテリー性能などは無印のF7が勝つのだ。つまりゲーム性能だけで良いって人にはF7の方がコスパが良い。
POCO F7 のゲーム性能【WildBoost Optimization 4.0】
POCO F7にはゲーム体験を最適化するWildBoost Optimization 4.0が搭載されている。Snapdragon 8s Gen 4の高いCPU/GPU性能と組み合わせることで、重いゲームも快適にプレイできる。
WildBoost Optimization 4.0とは
- パフォーマンス最適化
- グラフィック強化
- 音響システム
- 接続安定性
4つの最適化技術でゲームプレイ時にサポートしてくれる機能だ。
緑矢印の場所から「WildBoost Optimization 4.0」に切り替えることができる。
POCO F7 で使える対応バンド【全キャリアOK】
POCO F7での対応バンドは以下参照
機種名 | POCO F7 | |
---|---|---|
共通 | 4G | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41/42/48/66 |
5G | n1/2/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78 |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
POCO F7 は主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
キャリア別 重要バンド | |
ドコモ | B1/3/19 |
au | B1/3/18/26 |
ソフトバンク | B1/3/8 |
楽天モバイル | B3/18/26 |
POCO F7 のカメラ【5000万画素&OIS対応】
POCO F7は5000万画素の静止画が撮影可能。
POCO F7のカメラ評価
- 静止画:まずまず幅広い場面で使える
- 動画:光の取込は弱めだが手ブレ補正は問題なし。
POCO F7 のカメラスペック
画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
背面カメラ | 5000万画素 | 広角 | f/1.5、OIS対応 |
800万画素 | 超広角 | f/2.2 | |
前面カメラ | 2000万画素 | f/2.2 | |
背面カメラ (動画) |
4K | 60 fps | 1080pスローモーション:120fps / 240fps / 960fps |
カメラ性能はやはり望遠レンズが非搭載のため、デジタルズームも10倍と物足りない点はありながらも、色味もまずまずでポートレートのボケ感も悪くなかった。
動画は静止画に比べて光の取込量が少なく感じる場面があった。しかし光学式手ブレ補正は優秀で歩きながらの撮影でもブレなく納めることができる。
POCO F7で撮影【日中・1倍】
色味は少し濃く補正される。暗所は物足りないか。
POCO F7で撮影【日中・0.6倍】
超広角レンズはスペック通り少し粗目で、晴れの日だと色飛び気味になる。
POCO F7で撮影【日中・4倍】
4倍ズームは割と使いやすいと感じた。
POCO F7で撮影【日中・10倍デジタルズーム】
デジタルズームの最大値は10倍と最近のハイスペック機から比べると見劣りするが、補正がしっかり効くので被写体をはっきり確認することが可能だ。
POCO F7で撮影【その他】
最近のカメラはポートレートが秀逸で、簡単にボケ感のあるハイセンスな写真が撮影できる。
POCO F7 は最長6年間のアップデートが保証
デバイス | OSの更新 | セキュリティの更新 |
POCO F7 | 4回(約4年間) | 6年間 |
POCO F7は約6年間のセキュリティアップデート、4回のOSアップデート保証がある。価格を抑えたシリーズでもこの手厚いアップデート保証があるとは驚きだ。
POCO F7 のデメリット
デメリット
- FeliCa【おサイフケータイ非搭載】
- デザイン【鏡面加工は指紋が目立つ】
- 通信【eSIMが欲しい】
- ワイヤレス充電【非対応】
デザイン【鏡面加工は指紋が目立つ】
ギラギラするのはいいけど、指紋が目立つと周囲に「汚いやつ」的な扱いされるかもしれない。というか、自分がそんな指紋ベタベタなスマホいやだから、気になってメガネクリーナーを一緒に持ち歩く始末。
通信【eSIMが欲しい】
頼む、eSIMは欲しいんだ。海外旅行で使うし、最近eSIMを利用する人が増えてるからPOCO F7に乗り換える場合は物理SIMに切り替えの手続きをキャリアにしなきゃならない。(手数料かかる?)
ワイヤレス充電【非対応】
どうやらコスパを下げるためにはワイヤレス充電がネックになるようだ。Felica・ワイヤレス・eSIMはコスパを悪くする3つの神器と呼ぶことにする。
POCO F7 のメリット
メリット
- ディスプレイ【6.83インチ&120Hz&3200nit】
- CPU【Snapdragon 8s Gen 4 日本初搭載】
- バッテリー【超大容量6500mAh】
- 充電性能【90W急速充電&22.5Wリバース充電】
- カメラ【5000万画素&OIS対応】
ディスプレイ【6.83インチ&120Hz&3200nit】
POCO F7 のディスプレイスペックは最近連続で発売してるXiaomiのハイスペックシリーズと同等の性能を誇る。しかも6.83と大画面だから情報量が多いし、ソフトケースも付属していて保護&コスパにも繋がる部分だ。
CPU【Snapdragon 8s Gen 4 日本初搭載】
POCO F7 のベンチマークは182万点とあのGalaxy S25よりもスコアだけで見れば上だ。(自社調べ)
POCO F7シリーズは個人的にF7 Proを除いた無印かUltraかの2択だと思っている。
バッテリー【超大容量6500mAh】
POCO F7 の優秀なバッテリー性能はゲームユーザーにとって最も恩恵を受けるポイントのはずだ。90Wのチャージャーが付属しているのは当たり前と思わず感謝すべきところ。
過去最高にバッテリー性能が良かったのはXiaomi 15だ。
POCO F7 のまとめ
最強コスパのPOCOシリーズでどれを買う?
期間は短いけど早割もあって、いきなり6,000円オフで買える。
とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
【動画で観る】POCO F7 のレビュー動画
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