2025年3月22日に国内発売された Redmi Note 14 Pro 5G をレビューしていく。
Redmi Noteシリーズは、Xiaomiのミドルレンジのスマートフォンとして長年愛され続けているシリーズで、コストパフォーマンスの高さで定評がある。今回の新型は前モデルからどのように進化したのか、詳しく見ていこう。
当ブログでは他のXiaomiシリーズもレビュー済みなので、ぜひ比較して読んでもらいたい。
Redmi Note 14 Pro 5G の特徴【2億画素ってもはや死語?】

特徴
- ディスプレイ【6.67インチ&120Hz&3000nit】
 - デザイン【高級感あるエッジデザイン】
 - CPU【Dimensity 7300-Ultra】
 - カメラ【驚異の2億画素メインカメラ】
 - バッテリー【5110mAh&発熱少ない】
 - 充電性能【急速45W&ワイヤレスは非対応】
 - 認証機能【指紋(画面内)&顔認証】
 - その他【おサイフなし&IP68防水】
 
Redmi Note 14 Pro 5Gは2億画素メインカメラ、メモリも12GBモデルがあるなど、ハード面はXiaomiらしい高コスパな仕様だ。とはいえ、最近のハイエンドモデルで2億画素のカメラは聞かない。むしろミドルでしか聞かない。つまりカメラがイマイチならこの機種は輝かない。
Redmi Note 14 Pro 5G のスペック

Redmi Note 14 Pro 5Gの簡単なスペックは以下参照
| 製品名 | Redmi Note 14 Pro 5G | 
| 発売日 | 2025年3月22日 | 
| OS種類 | Xiaomi HyperOS | 
| CPU | MediaTek Dimensity 7300-Ultra | 
| ストレージ | 256GB / 512GB | 
| メモリ | 8GB / 12GB | 
| 外部メモリ | 非対応 | 
| 充電端子 | USB Type-C | 
| バッテリー容量 | 5110mAh | 
| 画面サイズ | 6.67インチ | 
| 画面解像度 | 2712×1220(1.5K解像度) | 
| パネル種類 | CrystalRes AMOLED | 
| 背面カメラ画素数 | メイン:2億画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素  | 
| 前面カメラ画素数 | 2000万画素 | 
| 幅×高さ×厚み | 74.42mm(幅)×162.33mm(高さ) コーラルグリーン&ミッドナイトブラック8.4mm ラベンダーパープル8.55mm(厚み)  | 
| 重量 | 190g | 
| カラー | コーラルグリーン ミッドナイトブラック ラベンダーパープル  | 
| おサイフケータイ/FeliCa | - | 
| ワイヤレス充電 | - | 
| 急速充電 | 45Wターボチャージ | 
| 認証機能 | 指紋(画面内)/顔認証 | 
| 耐水・防水 | IP68 | 
| イヤホンジャック | - | 
| 5G | 〇 | 
| 無線LAN規格 | Wi-Fi 6対応 | 
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 | 
| NFC | 〇 | 
| デュアルSIM | 〇 | 
| SIM情報 | 〇(nano-SIM×2) | 
その他、Redmi Note 14 Pro 5Gのスペックはリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は3000nitとなっている。
Redmi Note 14 Pro 5GのAnTuTuスコア【64万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。

スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。前モデルのRedmi Note 13 Pro 5Gと比較すると、CPUの世代が新しくなったことで処理性能の向上が見込まれる。
| 機種名 | スコア結果 | CPU | 
| Redmi Note 14 Pro 5G | 644407 | Dimensity 7300-Ultra | 
| Google Pixel 7a | 648038 | Google Tensor G2 | 
| POCO M7 Pro 5G | 466225 | MediaTek Dimensity 7025-Ultra | 
スコアは安定感があり、日常使用からゲームまで、幅広い用途で快適に動作するレベルだ。

同じエントリーモデルとして近い結果で言うとGoogle Pixel 7aやmotorola edge 40となる。

CPUの発熱は少し高め。高負荷なゲームを続けると一時的に性能が落ちる可能性がある。
Redmi Note 14 Pro 5G のバッテリー【7時間56分】
Redmi Note 14 Pro 5Gのバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
| 機種別バッテリーテスト結果 | ||
| 機種名 | 計測結果 | 容量 | 
| Redmi Note 14 Pro 5G | 7時間56分 | 5,110mAh | 
| Motorola moto g05 | 8時間30分 | 5,000mAh | 
| Xiaomi Redmi 14C | 7時間46分 | 5,160mAh | 
※すべての機種を輝度最高値にして計測

バッテリー持ちは”低”という結果になった。Xiaomiのスマホはエントリーとミドルには割と低スペックなバッテリーを充てる傾向があって「急速充電でどうにかすればいいや」と言う感じが否めない。
| バッテリー持ちの目安 | |
| 最高 | 100%→20%まで10時間以上 | 
| 高 | 100%→20%まで9時間以上 | 
| 中 | 100%→20%まで8時間以上 | 
| 低 | 100%→20%まで7時間以上 | 
| 最低 | 100%→20%まで6時間以上 | 
| ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 | 
単純計算で輝度最大値で100%を使い切るには10時間も持たない計算となる。
ターボチャージで45Wの急速充電

急速充電45Wに対応し、ワイヤレス充電には非対応となっている。
Redmi Note 14 Pro 5G の外観デザイン
Redmi Note 14 Pro 5Gの外観

同梱物:USB Type-Cケーブル、45Wチャージャー、SIM取り出し用ピン、ソフトケース、クイックスタートガイド

背面デザインは4眼レンズに見えるが1つはセンサー。シンメトリーで美しいデザインだ。

付属のケースはイマイチか。デザイン性は低く、ただ保護するためだけに作られた感じ。

ディスプレイサイズは6.67インチで、ミドルレンジモデルでは珍しい1.5K解像度のAMOLEDパネルを採用している。

Redmi Note 14 Pro 5Gのカラー展開はミッドナイトブラック、コーラルグリーン、ラベンダーパープルの3色だ。

ピーク輝度は3000nitとこちらもミドルレンジモデルではかなり高く視認性も落ちにくい。直射日光下での視認性が大幅に向上している。

ベゼル幅も薄く、最近では少ないエッジディスプレイが際立つ。

本体サイズは高さ162.33mm、幅が74.42mm、厚み8.4mm(カラーによって8.55mm)となる。

上面:マイク・スピーカー

左側面:何もなし

底面:マイク、スピーカー、SIMスロット、UCB Type-Cポート

右側面:電源ボタン、ボリュームキー
Redmi Note 14 Pro 5GはeSIMが非対応となっている。物理SIM(nano)の2枚が挿せ、デュアルSIMに対応。ただし、microSDスロットは非搭載となっている。

カメラの出っ張りは約3.5mmあるので、付属の保護ケースは必ず装着しよう。

付属のケースを着ければバッチリ保護が可能。
Redmi Note 14 Pro 5Gと Redmi Note 13 Pro 5G の比較

全体的にスペックアップしているけど、その分そぎ落とした機能が大きいように思える。おサイフケータイが欲しければ前作のRedmi Note 13 Pro 5Gを選ぼう。
Redmi Note 14 Pro 5G で使える対応バンド【全キャリアOK】

Redmi Note 14 Pro 5Gでの対応バンドは以下参照
| 機種名 | Redmi Note 14 Pro 5G | |
|---|---|---|
| 共通 | 4G | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/40/41/42/48/66 | 
| 5G | n1/2/3/5/7/8/20/28/38/40/41/48/66/77/78 | |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
Redmi Note 14 Pro 5Gは主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
| キャリア別 重要バンド | |
| ドコモ | B1/3/19 | 
| au | B1/3/18/26 | 
| ソフトバンク | B1/3/8 | 
| 楽天モバイル | B3/18/26 | 
Redmi Note 14 Pro 5G のカメラ【デジタルズーム30倍まで】

Redmi Note 14 Pro 5Gは2億画素で撮影可能。
Redmi Note 14 Pro 5Gのカメラ評価
- 静止画:2億画素や広角撮影より接写に好感を持った。
 - 動画:動画は普通過ぎて魅力的に感じない。
 
Redmi Note 14 Pro 5Gのカメラスペック
| 画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
| 背面カメラ | 2億画素 | 広角 | f/1.65、OIS、1/1.4インチセンサー | 
| 800万画素 | 超広角 | f/2.2 | |
| 200万画素 | マクロ | f/2.4 | |
| 前面カメラ | 2000万画素 | f/2.2 | |
| 背面カメラ (動画)  | 
4K 1080p  | 
30 FPS 60 FPS  | 
デジタルズーム6倍まで | 
2億画素は2倍までしか寄れない。暗所撮影時も白飛びを抑えてくれる画像処理エンジンやデジタル望遠30倍までと悪くない。それよりも接写がダイナミックな表現で楽しかった。
ただし、動画では手ブレ補正が期待したほど効果的ではなく、ブレが目立つ場合があった。また当たり前だけど、2億画素で撮影するとファイルサイズが大きくなるのに外部拡張がない。
Redmi Note 14 Pro 5Gで撮影【日中・1倍】







色味の表現は実際よりも少し濃く補正されるが問題ないレベルで表現力は高い。
Redmi Note 14 Pro 5Gで撮影【日中・4倍】






Redmi Note 14 Pro 5Gで撮影【日中・30倍デジタルズーム】




デジタルズームの最大値は30倍で広角から望遠まで無理なくこなす。エントリーミドルのカメラでは十分な性能だ。
Redmi Note 14 Pro 5Gで撮影【その他】





それよりもRedmi Note 14 Pro 5Gのカメラは接写気味に撮影すると意外に良い写真が撮れた。被写体がダイナミックに撮影できるのでおすすめ。
Redmi Note 14 Pro 5G のデメリット

デメリット
- カメラ【手ブレ補正が期待値以下】
 - デザイン【カメラの主張が強すぎ】
 - 充電器【同梱されていない】
 - 通信【eSIMが欲しい】
 - ストレージ【microSD非対応】
 - その他【おサイフなし&イヤホンジャック非搭載】
 
カメラ【手ブレ補正が期待値以下】

2億画素という高スペックながら、実際のユーザーからは「手ブレ補正が甘い」「特に動画撮影時のブレが気になる」という声が多い。光学式手ブレ補正を搭載しているものの、期待していたほどの効果は感じられないようだ。
ストレージ【microSD非対応】

前モデルではmicroSDに対応していたが、今回は非対応となった。256GBか512GBの選択となるため、容量不足が心配な場合は512GBモデルを選ぼう。
その他【おサイフなし&イヤホンジャック非搭載】

最近Xiaomiシリーズ全般でFeliCa(おサイフケータイ)を非搭載にする流れがある。また、ミドルレンジまでの特徴でもあったイヤホンジャックも省略されている。
Redmi Note 14 Pro 5G のメリット

メリット
- ディスプレイ【1.5K解像度&120Hz&3000nit】
 - デザイン【高級感あるエッジデザイン】
 - CPU【最新Dimensity 7300-Ultra】
 - カメラ【2億画素&OIS搭載】
 - 防水性能【IP68で安心】
 - 認証機能【指紋(画面内)&顔認証】
 
カメラ【2億画素&OIS搭載】

この価格帯で2億画素カメラとOISを搭載するのは驚異的。フラッグシップモデルにも引けを取らないカメラ性能を実現している。
防水性能【IP68で安心】

前モデルがIP54だったから、IP68にまでスペックアップしたことは日常生活で使う際にかなりメリットになる。
認証機能【指紋が画面内認証】

ミドルレンジモデルでは珍しい画面内指紋認証を搭載。精度や速度もストレスなく使える。
Redmi Note 14 Pro 5G のまとめ

レビュー投稿時の8GB/256GBモデルが45,980円(税込)、12GB/512GBモデルが55,980円(税込)になっている。高い?

今って「2億画素カメラ」をアピールしてるのXiaomiくらい?それくらい余分なスペックなのかも。
実際のユーザーレビューを見ると、2億画素カメラの手ブレ補正性能に課題があるし、スマホの画面以外で撮影した画像を見る人がどれくらいいるか。(2億画素の恩恵は少ない)
こんな人におすすめ
- コスパ重視でスペックの高いスマホが欲しい
 - 写真の解像度を重視する(多少のブレは許容できる)
 - QRコード決済メインで、おサイフケータイは不要
 - 初めてのスマホや長期利用を考えている
 
こんな人には向かない
- 動画撮影を頻繁に行う
 - おサイフケータイが必須
 - カメラの出っ張りが気になる
 
Redmi Note 14 Pro 5Gは、完璧ではないものの、この価格帯では非常に魅力的な選択肢であることは間違いない。特に初めてのスマホや長期利用を考えているユーザーには、十分におすすめできる機種だ。

とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
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