Galaxyシリーズのハイエンドモデル「Galaxy S22」が発売されました。文句なしのハイスペックでカメラも望遠30倍と無印とは思えない魅力を解説する。
ただし、時代の狭間に翻弄された部分もあって、実質的なキャリア縛りが残っているの点は残念で仕方がない。
【2023/12】現在UQモバイルで3万円台(MNP)で販売中
2023年12月現在、UQモバイルではGalaxy S22(SCG13)が乗り換え契約すれば機種代金36,400円で購入することができる。
最安での購入にはミニミニプランは対象外
乗り換えるのは良いとしても、今より通信料が上がっては意味が薄れる。最安でGalaxy S22を購入するためには、一番お手頃なプランの「ミニミニプラン」は対象外だ。
つまり毎月の維持費は最低でも2,277円~となるため、今の通信費と比較はしっかりしてほしい。
ただし、毎月5GBのデータ容量が増量されるオプションへの加入も必須とされているが、こちらは7か月間は無料なので、それを加味するとお得になりそうだ。
ただし、8か月目以降も継続するかどうかは事前に考えておくべきだ。
最終、初期費用は40,250円
事務手数料って高くなりすぎ。それでも今のキャリアと比べてUQモバイルが変わらない、お得なのであればGalaxy S22が4万円で購入できるのはアリだと思う。
Galaxy S22の特徴【SIMフリー版があれば満点機種】
特徴
- デザイン【高級感あるレンズフレーム】
- 防水/防塵【IP68で場面気にせず安心】
- 充電機能【ワイヤレスに対応】
- バッテリー【ヘビーユーザーに向かない】
- おサイフケータイ搭載【マイナンバー&Suica】
- SIM【シングルSIMのため使い勝手は△】
- 通信【キャリアの壁があり乗り換えは注意】
- 静止画【夜景・望遠が優秀】
- 機能【Samsung Dex対応で代用PCになる】
性能はGalaxyのフラッグシップだけあって十分すぎるものだが、キャリアが対応バンドに壁を作っているため、そのせいでシングルSIMだったり、それとバッテリー持ちが意外に悪いのもネック。
Galaxy S22のスペック
Galaxy S22の簡単なスペックは以下参照
製品名 | Galaxy S22 SC-51C docomo | Galaxy S22 SCG13 au |
発売日 | 2022年4月21日 | 2022年4月21日 |
OS種類 | Android 12 | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ストレージ | 256GB | 256GB |
メモリ | 8GB | 8GB |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
バッテリー容量 | 3700mAh | 3700mAh |
画面サイズ | 6.1インチ | 6.1インチ |
画面解像度 | 2340x1080 | 2340x1080 |
パネル種類 | Dynamic AMOLED | Dynamic AMOLED |
背面カメラ画素数 | 広角:約5000万画素 超広角:約1200万画素 望遠:約1000万画素 |
広角:約5000万画素 超広角:約1200万画素 望遠:約1000万画素 |
前面カメラ画素数 | 約1000万画素 | 約1000万画素 |
幅×高さ×厚み | 71×146×7.6mm | 71×146×7.6mm |
重量 | 168g | 168g |
おサイフケータイ/FeliCa | おサイフケータイ | おサイフケータイ |
ワイヤレス充電 | ○ | ○ |
急速充電 | USB-PD3.0 | USB-PD3.0 |
認証機能 | 指紋/顔認証 | 指紋/顔認証 |
防水/防塵 | IPX68 | IPX68 |
5G | ○ | ○ |
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
NFC | ○ | ○ |
デュアルSIM | × | × |
SIM情報 | nano-SIM | nano-SIM |
リフレッシュレートは最大120Hzの駆動を実現。日常を快適にしてくれる。
GalaxyS22のAnTuTuスコア【93万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。
スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。スコア結果には満足いく結果が出た。100万点が見えてきた。
機種名 | スコア結果 | CPU |
Galaxy S22 | 936560 | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
Galaxy S23 | 1078135 | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
Galaxy Z Flip4 | 809912 | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
スコアは高かったものの、ベンチマークテストを3回連続ですると発熱が気になった。日常で感じることは少ないと思うが、高負荷なゲームを連続でする場合には課題になりそうだ。
Samusung Dexが使える
Samusun DexとはGalaxy S22本体とディスプレイを接続することで、スマートフォンをPCのように使用できる機能だ。
接続にはHDMI端子を使うほか、ミラーリングでも接続が可能だ。
Galaxy S22のディスプレイがトラックパッドになって操作ができる。一般的なノートPCのそれより断然レスポンスが良い。
接続も簡単で「設定>接続デバイス>Samusung Dex>Dexを開始」のみ。
Samusun Dexが使える機種はハイスペックモデルのすべてというわけではなく、Galaxy Z Flip 4は非搭載となっているため、せっかくの機能を存分に味わいたい。
Galaxy S22のバッテリー【6時間12分】
Galaxy S22のバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
機種別バッテリーテスト結果 | ||
機種名 | 計測結果 | 容量 |
Galaxy S22 | 6時間12分 | 3,700mAh |
Galaxy S23 | 9時間49分 | 3,900mAh |
Galaxy Z Flip4 | 9時間25分 | 3,700mAh |
※すべての機種を輝度最高値にして計測
バッテリー持ちは”最低”レベルだった。同じCPUをもつGalaxy Z Flip4では最高クラスのバッテリー持ちだったため、あまりの差に残念としか言えない。
バッテリー持ちの目安 | |
最高 | 100%→20%まで10時間以上 |
高 | 100%→20%まで9時間以上 |
中 | 100%→20%まで8時間以上 |
低 | 100%→20%まで7時間以上 |
最低 | 100%→20%まで6時間以上 |
ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 |
単純計算で100%を使い切るには7時間以上かかる計算となる。丸一日使い倒せすには厳しいはずだ。
Galaxy S22の外観デザイン
Galaxy S22の外観
背面デザインは三眼レンズと金属製のレンズフレームが高級感を演出している。
ディスプレイサイズは6.1インチでディスプレイにはDynamic AMOLED ディスプレイを採用しており、発色・輝度のどちらも申し分ない。
保護ケースにはRockaway リング付きクリアケースと、フィルムにはIbywind ガラスフィルムを購入した。併せて2,500円程度だ。
Galaxy S22のカラー展開はファントムホワイト、ピンクゴールド、ファントムブラックの3色だ。
本体は6.1インチを感じさせないフィット感がある。重さが168gで厚みが7.6mmと軽薄なところが良い。
ベゼル幅は薄すく画面の占有率が高い。
Galaxy S23はnanoSIMのシングルSIMとなっている。デュアルSIMやeSIM非対応で、microSDを使っての外部拡張も不可となっている。
同年に発売されたGalaxy Z Flip 4と外観デザインは近いものの、サイズ感は大きく違う。
Galaxy S22で使える対応バンド【キャリアに注意】
Galaxy S22の対応バンドは以下参照
機種名 | Galaxy S22 | |
---|---|---|
ドコモ版 | 4G | B1/3/19/21/28/42 |
5G | n1/28/78/79/257 | |
au版 | 4G | B1/3/11/18/26/28/41/42 |
5G | n3/28//41/77/78/257 |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
Galaxy S22はドコモ版とau版で対応バンドが異なり、ドコモ版ではau・楽天・ソフトバンクのプラチナバンドが使えず、au版ではドコモ・ソフトバンクのプラチナバンドが使えない。
キャリア別 重要バンド | |
ドコモ | B1/3/19 |
au | B1/3/18/26 |
ソフトバンク | B1/3/8 |
楽天モバイル | B3/18/26 |
SIMフリー化していたとしても対応バンドには気をつけよう。
Galaxy S22のカメラ【デジタル30倍】
Galaxy S22はを5000万画素の静止画が撮影可能
Galaxy S22のカメラ評価
- 静止画:色味がハッキリしたGalaxy仕様
- 動画:光学ズームと手ブレ補正が最高
Galaxy S22のカメラスペック
画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
背面カメラ | 5000万画素 | 広角 | f/1.8 |
1200万画素 | 超広角 | f/2.2 | |
1000万画素 | 望遠 | f/2.4 光学デジタル3倍 | |
前面カメラ | 1000万画素 | f/2.2 | |
背面カメラ (動画) |
8K 4K 1080p |
24 FPS 30 FPS、60 FPS 30 FPS、60 FPS |
スローモーション |
画素数は5000万画素で広角・超広角・望遠に対応でき、特に望遠は光学3倍、デジタルで30倍は使う場面が広がりそうだ。
Galaxy S22で撮影【日中】
色味は実際より気持ち濃く出てしまうが、映える写真を撮りたいなら最高の質感だ。
Galaxy S22で撮影【日中・広角】
Galaxy S22で撮影【日中・3倍光学ズーム】
Galaxy S22で撮影【日中・30倍デジタルズーム】
Galaxy S22で撮影【暗所・夜景(ナイトモードで撮影)】
Galaxy S22で撮影【暗所・夜景(広角)】
Galaxy S22で撮影【暗所・夜景(30倍デジタルズーム)】
Galaxy S22で撮影【その他】
日中、夜間、そしてデジタルだが30倍ズームが凄かった。どれもただシャッターを切るだけでこのクオリティには驚くばかり。もちろん「プロ」モードもあるのでワンランク上の写真を撮ることが可能。
Galaxy S22のデメリット
デメリット
- 顔認証【マスク着用は不可】
- 通信【キャリアの壁があり乗り換えは注意】
- SIM【シングルSIMのため使い勝手は△】
- 拡張【microSD不可&イヤホンジャック非搭載】
- バッテリー【ヘビーユーザーには厳しい】
- 付属品【SIMピンと移行ケーブルのみ】
通信【キャリアの壁があり乗り換えは注意】
Galaxy S22にSIMフリー版は存在しない。キャリアから発売されたものがSIMフリーになっただけだ。
総務省から叱られて、キャリアロックは廃止になったものの、対応バンドが相手キャリアを削除して発売している点は呆れる対応だ。むしろ解除ができるキャリアロックに比べてもたちが悪い。
SIM【シングルSIMのため使い勝手は△】
Galaxy S22はeSIMに対応していない。また、物理SIMも1枚しか挿せないため、デュアルSIM運用ができない。
とはいえ、数年前まで主流だった「音声SIM」と「データSIM」の2刀流も最近はあまり聞かなくなった。
バッテリー【ヘビーユーザーには厳しい】
Galaxy S22のデメリットとしてはバッテリーが最大のネックになりそうだ。
ハイスペックだからこそ、ゲームや他のタスクをガシガシ使いたいのだが、モバイルバッテリー必須だとそれは困る。
Galaxy S22のメリット
メリット
- デザイン【高級感あるレンズフレーム】
- 防水/防塵【IP68で場面気にせず安心】
- 充電機能【ワイヤレスに対応】
- おサイフケータイ搭載【マイナンバー&Suica】
- 静止画【夜景・望遠が優秀】
- 機能【Samsung Dex対応で代用PCになる】
デザイン【高級感あるレンズフレーム】
Galaxy S22は三眼カメラを搭載し、金属フレームもアクセントになって高級感がある。手に収まりもいいし、フラッグシップに恥じない完成度だ。
おサイフケータイ搭載【マイナンバー&Suica】
今やおサイフケータイの用途は決済だけじゃなく、マイナンバーの読み取りやSuicaの利用など、日本独自の進化を遂げ、欠かせない機能になった。
価格だけを見ると海外版の製品を買う方が安いのが悩ましいところ。
静止画【夜景・望遠が優秀】
Galaxy S22の静止画は色味が強く、撮影するのが楽しくなる。さらに望遠30倍など性能も十分すぎるレベルなので、これ1台ですべてを凌駕してしまう。
Galaxy S22のまとめ
Galaxy S22の完成度には非常に高く、Samusungの集大成がここに詰まっている。
良いものを長く使う。そんな言葉にぴったりな大切に使っていきたい優秀機だ。
とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
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