2025年3月27日に国内発売された POCO M7 Pro 5G をレビューしていく。
POCOのMシリーズは3つあるシリーズの中でエントリーモデルという位置づけだが、それは間違いで「価格がエントリーで中身はミドル」というのが正しい表現だ。
当ブログではPOCO F7 UltraとPOCO X7 Proもレビュー済みなので、ぜひ2つの記事も併せて読んで比べてもらいたい。
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POCO M7 Pro 5G の特徴【2025年の最優秀エントリーモデル】
特徴
- ディスプレイ【6.67インチ&120Hz&2100nit】
- デザイン【優しい印象のペールカラー】
- CPU【Dimensity 7025-Ultra】
- カメラ【エントリー以上の性能】
- バッテリー【超優秀&発熱少ない】
- 充電性能【急速45W&ワイヤレスは非対応】
- 認証機能【指紋が画面内認証】
- その他【おサイフなし&防水IP64と弱め】
POCOは2018年に設立されたXiaomiコーポレーションの独立ブランドで POCO M7 Pro 5G はその中で最エントリーモデル。注目はエントリーなのに有機ELディスプレイ、急速充電、画面内指紋認証、カメラも価格以上の出来と驚きのコスパで他社のエントリーモデルが霞んで見えるレベルだ。
POCO M7 Pro 5G のスペック
POCO M7 Pro 5Gの簡単なスペックは以下参照
製品名 | POCO M7 Pro 5G |
発売日 | 2025年4月3日 |
OS種類 | Xiaomi HyperOS 1.0 |
CPU | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
ストレージ | 256GB |
メモリ | 8GB(仮想+8GB) |
外部メモリ | 対応(最大容量は未発表) |
充電端子 | USB Type-C |
バッテリー容量 | 5110mAh |
画面サイズ | 6.67インチ |
画面解像度 | 2400×1080(FHD+) |
パネル種類 | 有機EL(AMOLED) |
背面カメラ画素数 | 広角:5000万画素 |
前面カメラ画素数 | 2000万画素 |
幅×高さ×厚み | 75.7mm(幅)×162.4mm(高さ)7.99mm(厚み) |
重量 | 190g |
カラー | シルバー パープル グリーン |
おサイフケータイ/FeliCa | - |
ワイヤレス充電 | - |
急速充電 | 45Wターボチャージ |
認証機能 | 指紋(画面内)/顔認証 |
耐水・防水 | IP64 |
イヤホンジャック | 〇 |
5G | 〇 |
無線LAN規格 | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
NFC | 〇 |
デュアルSIM | 〇 |
SIM情報 | nano-SIM×2(ハイブリッド式) |
その他、POCO M7 Pro 5Gのスペックはリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は2100nitとなっている。
POCO M7 Pro 5GのAnTuTuスコア【46万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。
スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。最近の傾向で言うとQualcomm社のチップセットが優勢だったものから、Xiaomiシリーズも含めMediaTekが追い上げている。
機種名 | スコア結果 | CPU |
POCO M7 Pro 5G | 466225 | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
POCO F7 Ultra | 2391090 | Snapdragon8 Elite Mobile Platform |
POCO X7 Pro | 1536620 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
スコアは安定感があり、エントリーモデルにしては高スコアだし、ミドルとして見たら低いか。
同じエントリーモデルとして近い結果で言うとOPPO Reno9 AやXiaomi Redmi 12 5Gとなる。
発熱もほぼ感じないレベルで問題なし。
POCO M7 Pro 5G のバッテリー【9時間48分】
POCO M7 Pro 5Gのバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
機種別バッテリーテスト結果 | ||
機種名 | 計測結果 | 容量 |
POCO M7 Pro 5G | 9時間48分 | 5,110mAh |
POCO X7 Pro | 10時間16分 | 6,000mAh |
POCO F7 Ultra | 9時間35分 | 5,300mAh |
※すべての機種を輝度最高値にして計測
バッテリー持ちは”高”という結果になった。バッテリー容量とスペックのバランスで見ても、POCOの最新シリーズは同じバッテリーを使用しているとみて間違いないだろう。
バッテリー持ちの目安 | |
最高 | 100%→20%まで10時間以上 |
高 | 100%→20%まで9時間以上 |
中 | 100%→20%まで8時間以上 |
低 | 100%→20%まで7時間以上 |
最低 | 100%→20%まで6時間以上 |
ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 |
単純計算で輝度最大値で100%を使い切るには12時間以上かかる計算となる。
ターボチャージで45Wの急速充電
同梱しているACアダプタを使えば30分間で60%以上で行える。残念ながらワイヤレス充電には非対応だ。
POCO M7 Pro 5G の外観デザイン
POCO M7 Pro 5Gの外観

同梱物:45Wチャージャー、USBケーブル、ケース、取扱説明書、SIMピン
背面デザインはシングルレンズと環境光センサーの2つが特徴的で、カラーもツートンかつ個性的な模様が描かれている。
よくある付属のケースは透明な安っぽいやつが多いが、POCOは別売りでも欲しいくらいのクオリティが嬉しい。色違いも販売して欲しい。
ディスプレイサイズは6.67インチでエントリーモデルでは希少な有機ELパネルを採用している。
POCO M7 Pro 5Gのカラー展開はグリーン、シルバー、パープルの3色だ。
ピーク輝度は2100nitとこちらもエントリーモデルではかなり高く視認性も落ちにくい。
ベゼル幅もデザインとうまく調和して厚みを感じにくいし高級感がある。
本体サイズは高さ75.7mm、幅が約162.4mm、厚み約7.99mmとなる。

上面:マイク・スピーカー・ヘッドホンジャック

左側面:何もなし

底面:マイク、スピーカー、SIMスロット、UCB Type-Cポート

右側面:電源ボタン、ボリュームキー
POCO M7 Pro 5GはeSIMが非対応となっている。物理SIM(nano)の2枚が挿せ、デュアルSIMに対応。もしくはSIMスロットを1つ使ってmicroSDも挿せる仕様。(最大容量は未公表)
カメラの出っ張りは約3.5mmあるので保護ケースは必ず装着しよう。
付属のケースを着ければバッチリ保護が可能。
POCO M7 Pro 5G と POCO X7 Pro の比較
価格差としては同じメモリ8GBモデルでわずか17,000円の両モデルは、価格以上のスペック差がある。決してPOCO M7 Pro 5Gが悪いのではなく、POCO X7 Proのコスパが異常なのだ。
POCO M7 Pro 5G で使える対応バンド【全キャリアOK】
POCO M7 Pro 5Gでの対応バンドは以下参照
機種名 | POCO M7 Pro 5G | |
---|---|---|
共通 | 4G | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/40/41/42/48/66 |
5G | n1/2/3/5/7/8/12/20/26/28/38/40/41/48/66/77/78 |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
POCO M7 Pro 5Gは主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
キャリア別 重要バンド | |
ドコモ | B1/3/19 |
au | B1/3/18/26 |
ソフトバンク | B1/3/8 |
楽天モバイル | B3/18/26 |
POCO M7 Pro 5G のカメラ【デジタルズーム20倍】
POCO M7 Pro 5Gは5000万画素の静止画が撮影可能。
POCO M7 Pro 5Gのカメラ評価
- 静止画:色味も鮮やか&センサーの恩恵が嬉しい。
- 動画:手ブレ補正が凄い。30FPSが悔やまれる。
POCO M7 Pro 5Gのカメラスペック
画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
背面カメラ | 5000万画素 | 広角 | f/1.5 |
前面カメラ | 2000万画素 | f/2.2 | |
背面カメラ (動画) |
1080p | 30 FPS | デジタルズーム6倍まで |
カメラはシングルレンズではあるものの、F値1.5と大口径なレンズだけあって光の取り込み量の違いは感じられるレベルにあった。またデジタルズームも20倍までと中々の性能でトータルしてバランスのよいカメラだ。
動画はスペックこそ低いものの、光学と電子式の2つの手ブレ補正がついているため歩きながらの撮影も余裕でこなせていた。正直、このスマホの価値は「カメラ」だと思えるポテンシャルがあった。
POCO M7 Pro 5Gで撮影【日中・1倍】
色味は自然の見たままに近く、天気の良い日だと撮影していて楽しくなるカメラだ。
POCO M7 Pro 5Gで撮影【日中・2倍】
POCO M7 Pro 5Gで撮影【日中・20倍デジタルズーム】
デジタルズームの最大値は20倍となり、ひと昔前だったらエントリーモデルにここまでされたら他メーカーの立場がなかっただろうな。
POCO M7 Pro 5Gで撮影【その他】
POCO M7 Pro 5Gのカメラを使った感想は「ここまでできるのか」と感動した。カメラ性能と価格のバランスで見ればPOCOの最新シリーズの中で一番価値があると思う。
POCO M7 Pro 5G のデメリット
デメリット
- OS【現時点では1つ前のVer.】
- 保証【アップデート保証があるか】
- 通信【eSIMが欲しい】
- 充電性能【急速45W&ワイヤレスは非対応】
- その他【おサイフなし&防水IP64と弱め】
OS【現時点では1つ前のVer.】
POCO M7 Pro 5GのOSはXiaomi HyperOS 1.0で、最新のVer.は2.0だから単純に上位モデルとの差をつけたのか。(上位モデルは発売時から2.0)今後アップデートされるのか未定。
保証【アップデート保証があるか】
POCOのFとXシリーズOSとセキュリティのアップデート保証が約4年ついてくる。残念ながらMシリーズにはその発表はない。エントリーモデルを2年サイクルで買い替えるのもアリだと思う。
その他【おサイフなし&防水IP64と弱め】
これはエントリーモデルだからではなく、POCOシリーズすべてでFelica非搭載だ。だから下位モデルのPOCO M7 Pro 5Gに搭載されるはずもなく、でもエントリーだから割り切れるという心理的アドバンテージもあるのは確か。
POCO M7 Pro 5G のメリット
メリット
- ディスプレイ【6.67インチ&120Hz&2100nit】
- デザイン【優しい印象のペールカラー】
- CPU【MediaTek Dimensity 7025-Ultra】
- カメラ【エントリー以上の性能】
- 充電性能【急速45W&ワイヤレスは非対応】
- 認証機能【指紋が画面内認証】
CPU【MediaTek Dimensity 7025-Ultra】
2025年になってから発売されたメーカー3つのエントリーモデル。左からスペックが高い順で、Galaxy A25 5Gは性能こそ低いもののおサイフケータイ、防水IP68、Samsung Walletなど付加価値が充実している。差別化ができている良い例だと思う。
カメラ【エントリー以上の性能】
POCO M7 Pro 5Gのカメラを使ってみると、エントリーモデルだと忘れてしまう完成度だった。
POCOシリーズの最上位モデルと比較してみると、もちろん光の取り込みなど差はあるものの、POCO F7 Ultraが優秀と言うよりPOCO M7 Pro 5Gがエントリーモデル以上の力を持っているというのが正しい。
認証機能【指紋が画面内認証】
エントリーモデルの指紋認証といえば「電源ボタン」と兼用したものが多い。POCO M7 Pro 5Gは画面内で認証を行い、しかも精度や速度もストレスなく使える。(もう少し認証センサーは上の位置が良かったけど)
POCO M7 Pro 5G のまとめ
最新のPOCOシリーズでF/X/Mとすべてレビューしてみたが、どれもコスパは間違いなくトップレベルだ。
さあ、結局どれを選べばいいのか決められないよね。というか、どれを選んでも後悔はしないレベルだった。
とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
【動画で観る】POCO F7 Ultra のレビュー動画
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【POCO X7 Pro レビュー】日本投入が初のXシリーズ、そのコスパに迫る!
2025年2月12日12時に国内発売される POCO X7 Pro をレビューしていく。 POCOシリーズはスペックに応じて F、X、M の3シリーズをグローバルで展開しているが、X シリーズの日本投 ...
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【POCO F7 Ultra レビュー】FelicaなしならPOCOが最強だと確定しました。でもカメラは期待し過ぎに注意!?
2025年3月27日に国内発売された POCO F7 Ultra をレビューしていく。 POCOシリーズはスペックに応じて F、X、M の3シリーズを展開し、先日国内初投入されたPOCO Xシリーズが ...
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