2023年3月に発売されたエントリーモデルのXiaomi Redmi 12Cは散々だったので、今回は軽く比較しながらレビューしていく。
長らくスマホ市場ではエントリーモデルが不作だったが、冬の時期に終わりが見えるのか。レビューが楽しみだ。
Xiaomi Redmi 12 5Gの特徴【待ち望んだエントリーモデル】

特徴
- スペック【待ちわびたエントリーモデル】
- ディスプレイ【6.8インチ&フルHD+】
- デザイン【背面ガラスで12Cとは別物に】
- CPU【前作より性能スコアが2倍UP】
- おサイフケータイ&デュアルSIM対応【eSIM×nanoSIM】
- インターフェース【念願のUSB Type-C対応】
- カメラ【実は1眼でエントリー域を出ない】
- バッテリー【余裕の丸1日でかなり優秀】
- 充電性能【PD18Wと性能は低め】
- 防水性能【IP53は物足りないか】
大画面でかつ背面ガラスで高級感もあるエントリーモデルに仕上がっている。物足りない部分もあるがそれがエントリーモデルというもの。
Xiaomi Redmi 12 5Gのスペック

Xiaomi Redmi 12 5Gの簡単なスペックは以下参照
| 製品名 | Xiaomi Redmi 12 5G SIMフリー |
| 発売日 | 2023年10月19日 |
| OS種類 | MIUI 14(Android 13) |
| CPU | Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2 |
| ストレージ | 128GB |
| メモリ | 4GB |
| 外部メモリ | 最大1TB |
| 充電端子 | USB Type-C |
| バッテリー容量 | 5000mAh |
| 画面サイズ | 6.8インチ |
| 画面解像度 | 2460×1080 |
| パネル種類 | 液晶 |
| 背面カメラ画素数 | メイン:約5000万画素 深度センサー:約200万画素 |
| 前面カメラ画素数 | 約500万画素 |
| 幅×高さ×厚み | 76×169×8.2mm |
| 重量 | 200g |
| カラー | ミッドナイトブラック ポーラーシルバー スカイブルー |
| おサイフケータイ/FeliCa | おサイフケータイ |
| ワイヤレス充電 | 無 |
| 急速充電 | USB-PD 3.0 |
| 認証機能 | 指紋/顔認証 |
| 耐水・防水 | IP35 |
| イヤホンジャック | ○ |
| 5G | ○ |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
| NFC | ○ |
| デュアルSIM | ○ |
| SIM情報 | nano-SIM/eSIM |
その他、Xiaomi Redmi 12 5Gのスペックはリフレッシレートが最大90Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は550nitとなっている。
Xiaomi Redmi 12 5GのAnTuTuスコア【41万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。

スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。Xiaomi Redmi 12Cと比べると2倍のスコア差が出た。
| 機種名 | スコア結果 | CPU |
| Xiaomi Redmi 12 5G | 415323 | Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2 |
| Xiaomi Redmi 12C | 214477 | MediaTek Helio G85 |
| OPPO Reno9 A | 459074 | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
とはいえ、Redmi 12 5Gに採用したCPUはあまり見かけないし、単純な比較は難しい。
Xiaomi Redmi 12 5Gのバッテリー【9時間5分】
Xiaomi Redmi 12 5Gのバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
| 機種別バッテリーテスト結果 | ||
| 機種名 | 計測結果 | 容量 |
| Xiaomi Redmi 12 5G | 9時間5分 | 5,000mAh |
| Xiaomi Redmi 12C | 6時間19分 | 5,000mAh |
| OPPO Reno9 A | 8時間53分 | 4,500mAh |
※すべての機種を輝度最高値にして計測

バッテリー持ちは”高”という結果になった。Xiaomi Redmi 12Cは最低レベルのバッテリー持ちだったので、この改善は一番ユーザーにとって嬉しい点だ。
| バッテリー持ちの目安 | |
| 最高 | 100%→20%まで10時間以上 |
| 高 | 100%→20%まで9時間以上 |
| 中 | 100%→20%まで8時間以上 |
| 低 | 100%→20%まで7時間以上 |
| 最低 | 100%→20%まで6時間以上 |
| ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 |
CPUや画面ピーク輝度が抑えられている分、バッテリー持ちの向上に繋がったはず。
単純計算で輝度最大値で100%を使い切るには11時間以上かかる計算となる。
Xiaomi Redmi 12 5Gの外観デザイン
Xiaomi Redmi 12 5Gの外観

背面デザインは3眼レンズのような(実際はレンズ+センサー+フラッシュ)デザインが高級感を感じさせる。

ディスプレイサイズは6.8インチで液晶パネルを採用している。

外箱は白基調のスタイリッシュな箱

同梱物:スタートガイド、SIMピン、ソフトケース

Xiaomi Redmi 12 5Gのカラー展開はミッドナイトブラック、ポーラーシルバー、スカイブルーの3色だ。

6.8インチはさすがにデカい。

ベゼル幅もそこはエントリーモデル。薄いとは言えない。

本体サイズは高さ76mm、幅が約169mm、厚み約10.3mmとなる。

上面:マイク、イヤホンジャック

左側面:SIMスロット

底面:マイク、スピーカー、USB Type-Cポート

右側面:ボリュームキー、電源ボタン 兼 指紋認証センサー
Xiaomi Redmi 12 5GはeSIMと物理SIMのデュアルSIMに対応。microSDを使っての外部拡張は最大1TBまでとなっている。

Xiaomi Redmi 12Cと比べるとデザインが全く違うことが分かる。
Xiaomi Redmi 12 5GとRedmi 12Cの比較

正直、名前が似ているだけで後継機という扱いではないようだ。性能も見た目も全く違うので、比べるまでもなく買うならXiaomi Redmi 12 5Gとなる。
イメージしやすいのが、名機Xiaomi Redmi Note11の後継機に近い。
Xiaomi Redmi 12 5Gで使える対応バンド【全キャリアOK】

Xiaomi Redmi 12 5Gでの対応バンドは以下参照
| 機種名 | Xiaomi Redmi 12 5G | |
|---|---|---|
| 共通 | 4G | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/38/39/40/41/42 |
| 5G | n3/28/41/77/78 | |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
Xiaomi Redmi 12 5Gは主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
| キャリア別 重要バンド | |
| ドコモ | B1/3/19 |
| au | B1/3/18/26 |
| ソフトバンク | B1/3/8 |
| 楽天モバイル | B3/18/26 |
Xiaomi Redmi 12 5Gのカメラ【デジタル10倍】

Xiaomi Redmi 12 5Gはを5000万画素の静止画が撮影可能。
Xiaomi Redmi 12 5Gのカメラ評価
- 静止画:色味は悪くいが広角がない
- 動画:手ブレが酷い
Xiaomi Redmi 12 5Gのカメラスペック
| 画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
| 背面カメラ | 5000万画素 | f/1.8 | |
| 200万画素 | 深度センサー | f/2.4 | |
| 前面カメラ | 500万画素 | f/2.2 | |
| 背面カメラ (動画) |
1080P 720P |
30 FPS 30 FPS |
エントリーモデルあるあるだが、どうしてもカメラは弱い。
Xiaomi Redmi 12 5Gで撮影【日中】






冬空の冷たい感じは表現できている。
Xiaomi Redmi 12 5Gで撮影【日中・10倍デジタルズーム】
Xiaomi Redmi 12 5Gで撮影【その他】


無難な範囲には抑えられていると思うが写真を撮りたいと思わせるカメラではない。
Xiaomi Redmi 12 5Gのデメリット

デメリット
- 防水性能【IP53は物足りないか】
- カメラ【実は1眼でエントリー域を出ない】
- 充電性能【PD18Wと性能は低め】
防水性能【IP53は物足りないか】

Xiaomi Redmi 12 5Gの防水性能はIP53で、防塵は上から2つ目の等級だが防水は低い。土砂降りの雨や誤ってお風呂に浸るような状況には対応できない。
カメラ【実は1眼でエントリー域を出ない】

3眼レンズのようにも見えるが実質1眼であり、広角レンズは非搭載、動画の手ブレも弱いため、実用性には欠ける。
充電性能【PD18Wと性能は低め】

バッテリー持ちは優秀なため、充電速度やワイヤレス充電に非対応などはまだ目をつむれるか。フル充電までは大体2時間半はかかる。
Xiaomi Redmi 12 5Gのメリット

メリット
- スペック【待ちわびたエントリーモデル】
- ディスプレイ【6.8インチ&フルHD+】
- デザイン【背面ガラスで12Cとは別物に】
- CPU【前作より性能スコアが2倍UP】
- おサイフケータイ&デュアルSIM対応【eSIM×nanoSIM】
- インターフェース【念願のUSB Type-C対応】
- バッテリー【余裕の丸1日でかなり優秀】
スペック【待ちわびたエントリーモデル】

Xiaomi Redmi 12 5Gが発売されまではGalaxy A23 5G、AQUOS wish3、Xperia Ace IIIくらいのエントリースマホしか注目できるものはなかった。そして大画面となると現時点ではRedmi 12 5Gくらいしかない。
デザイン【背面ガラスで12Cとは別物に】

前作のデザインが好きだ!という人には何も言えないが、明らかに高級感が増した。まあカメラデザインも含めてGalaxy S23にそっくりだが、それくらいクオリティが高くなった。
バッテリー【余裕の丸1日でかなり優秀】

エントリースマホにとってバッテリー持ちは重要だ。なぜならエントリー好きにとってスマートフォンは「道具」でしかないからだ。電話、メール、少しの調べもの、あとはスマホのバッテリーを気にしたくもない。だからRedmi 12 5Gはそれらを満たしてくれる。
Xiaomi Redmi 12 5Gのまとめ

Xiaomiのスマートフォンはどれもコスパに神がかっている。エントリーでもハイエンドでも相場価格より安い。

Xiaomi Redmi 12 5Gはおサイフケータイも搭載しているので日常使いで困ることはない。

とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
【動画で観る】Xiaomi Redmi 12 5Gのレビュー
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