2025年2月12日12時に国内発売される POCO X7 Pro をレビューしていく。
POCOシリーズはスペックに応じて F、X、M の3シリーズをグローバルで展開しているが、X シリーズの日本投入は本製品が初となる。(これまでは F シリーズのみ)
初めに結論から言うと「これは買い」だ。詳しくは記事を参照。
POCO X7 Proの特徴【まさにミドルな価格のハイスペック機】
特徴
- 注目【日本投入初となるXシリーズ】
- ディスプレイ【6.67インチ&120Hz&3200nit】
- デザイン【シンプル&付属のケースが価値あり】
- CPU【MediaTek Dimensity 8400-Ultra】
- カメラ【静止画/動画 どちらも満足できる】
- バッテリー【最高レベルの性能】
- 充電性能【急速90Wだがワイヤレスはなし】
- 認証機能【指紋&顔 マスクでも認証OK】
POCOは2018年に設立されたXiaomiコーポレーションの独立ブランドだ。「あるべきものはすべてここにある。」をテーマに、POCOシリーズはマジでスマホに必要なスペック・機能などがすべて詰まっている。なのに価格は驚くほど手が出しやすいのが最高。
POCO X7 Proのスペック
POCO X7 Proの簡単なスペックは以下参照
製品名 | POCO X7 Pro(グローバル版) |
発売日 | 2025年2月12日 |
OS種類 | Android 15(Xiaomi HyperOS) |
CPU | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
ストレージ | 256/512GB |
メモリ | 8GB/12GB |
外部メモリ | - |
充電端子 | USB Type-C |
バッテリー容量 | 6000mAh |
画面サイズ | 6.67インチ |
画面解像度 | 2712×1220(1.5K) |
パネル種類 | 有機EL(AMOLED) |
背面カメラ画素数 | 広角:5000万画素 ウルトラワイド:800万画素 |
前面カメラ画素数 | 2000万画素 |
幅×高さ×厚み | 75.24mm(幅)×160.75mm(高さ) ブラック/グリーン:8.31mm(厚み) イエロー:8.43mm(厚み) |
重量 | 195-198g |
カラー | ブラック グリーン イエロー |
おサイフケータイ/FeliCa | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
急速充電 | USB-PD 3.0(90W) |
認証機能 | 指紋/顔認証 |
耐水・防水 | IP68 |
イヤホンジャック | - |
5G | 〇 |
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 |
NFC | 〇 |
デュアルSIM | ○ |
SIM情報 | nano-SIM×2 |
その他、POCO X7 Proのスペックはリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は3200nitとなっている。
POCO X7 ProのAnTuTuスコア【153万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。
スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。それでも安定したスコアでMediaTek社のCPU性能は近年大きく進化したように思う。
機種名 | スコア結果 | CPU |
POCO X7 Pro | 1536620 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
Xiaomi 14T Pro | 1899704 | MediaTek Dimensity 9300+ |
Galaxy S24 | 1662991 | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
Galaxy S24と比べても遜色なく、Qualcomm製のSnapdragon 8 Gen 3と同等のCPUと言うことになる。直近レビューしたばかりのXiaomi 14T Proはその1つ上と言う感じ。
POCO X7 Proのバッテリー【10時間16分】
POCO X7 Proのバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
機種別バッテリーテスト結果 | ||
機種名 | 計測結果 | 容量 |
POCO X7 Pro | 10時間16分 | 6,000mAh |
Galaxy S24 | 10時間20分 | 4,000mAh |
Xiaomi 14T Pro | 9時間23分 | 5,000mAh |
※すべての機種を輝度最高値にして計測
バッテリー持ちは”最高”という結果になった。最高クラスの結果は今まで数えきれるほどしか見たことがない。発熱が気にならなかった点も大きい。
バッテリー持ちの目安 | |
最高 | 100%→20%まで10時間以上 |
高 | 100%→20%まで9時間以上 |
中 | 100%→20%まで8時間以上 |
低 | 100%→20%まで7時間以上 |
最低 | 100%→20%まで6時間以上 |
ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 |
単純計算で輝度最大値で100%を使い切るには12時間以上かかる計算となる。
ハイパーチャージでフル充電が42分
同梱しているACアダプタを使えばフル充電が42分で行える。ワイヤレス充電には非対応なのでそこは残念だ。
POCO X7 Proの外観デザイン
POCO X7 Proの外観
背面デザインは2眼レンズで、鏡面加工が施されている。指紋跡や写り込みが激しいので付属のソフトケースと付ける方がいい。
よくある付属のケースは透明な安っぽいやつが多いが、POCOは別売りでも欲しいくらいのクオリティが嬉しい。素材もマットで良き。
ディスプレイサイズは6.67インチで有機ELパネルを採用している。
POCO X7 Proのカラー展開はイエロー、グリーン、ブラックの3色だ。
ピーク輝度は3200nitで日中・屋外でも視認性は落ちにくい。
ベゼル幅もかなり薄く美しい。
本体サイズは高さ75.24mm、幅が約160.75mm、厚み約8.31mmとなる。
POCO X7 Proのグローバル版はeSIMが非対応となっている。物理SIM(nano)の2枚が挿せ、デュアルSIMに対応。microSDを使っての外部拡張は非対応。
カメラの出っ張りは比較的薄め。それでも保護ケースは必須だろう。
POCO X7 Pro と Xiaomi 14T Pro の比較
同じXiaomiのブランドという共通点と、Xiaomi 14T Proの方がスペックは高いがサイズ感など似てる部分も多い。そこまで性能は必要ないって人は、Xiaomi 14TかPOCO X7Proがおすすめ。
POCO X7 Proで使える対応バンド【全キャリアOK】
POCO X7 Proでの対応バンドは以下参照
機種名 | POCO X7 Pro | |
---|---|---|
共通 | 4G | B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41/42/48/66 |
5G | n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/48/66/77/78 |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
POCO X7 Proは主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
キャリア別 重要バンド | |
ドコモ | B1/3/19 |
au | B1/3/18/26 |
ソフトバンク | B1/3/8 |
楽天モバイル | B3/18/26 |
POCO X7 Proのカメラ【デジタルズーム10倍】
POCO X7 Proは5000万画素の静止画が撮影可能。
POCO X7 Proのカメラ評価
- 静止画:色味は鮮やかで安定した撮影が楽しめる
- 動画:手ブレ良し、画質良し、マイク微妙
POCO X7 Proのカメラスペック
画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
背面カメラ | 5000万画素 | 広角 | f/1.5 |
800万画素 | ウルトラワイド | ||
前面カメラ | 2000万画素 | f/2.2 | |
背面カメラ (動画) |
4K | 60 FPS | デジタルズーム6倍まで |
カメラ性能は控えめで望遠レンズは非搭載。静止画のデジタルズームも10倍と無難な構成だ。
動画は4Kの60FPSまで撮影できるので十分に思う。動画も静止画も全体的に質感が良く、手ブレにも強かったため、メインカメラとして使えるレベルだがマイクはイマイチだった。
POCO X7 Proで撮影【日中・1倍】
どちらかと言えば色味は実際より強く補正がかかる。
POCO X7 Proで撮影【日中・0.6倍】
POCO X7 Proで撮影【日中・2倍】
POCO X7 Proで撮影【日中・10倍デジタルズーム】
デジタル10倍のズームでも最終的にAI処理が入るので、かなり高精細に対象物が確認できるが、Xiaomi 14T Proで体験した30倍ズームを知ると物足りない。
POCO X7 Proで撮影【その他】
ポートレートはボケ感の調整も可能で使いやすい。くっきりと出る色味と合わさって映える写真が簡単に撮れる。
POCO X7 Proのデメリット
デメリット
- デザイン【鏡面加工は指紋が辛い】
- 通信【eSIM非対応はマイナス要素】
- マイク【感度が良すぎるため風切り音が凄い】
デザイン【鏡面加工は指紋が辛い】
指紋汚れが目立つのはPOCO X7 Proだけに限らず鏡面加工のスマホは宿命とも言える。それがイヤで結局保護ケースを着けるし、撮影する側としてはこっちの顔とかも写るから鏡面加工は結構困る。
通信【eSIM非対応はマイナス要素】
グローバル版ではeSIM非対応のため、国内版ではぜひ対応して欲しい部分。最近は海外旅行の際もeSIMがすごく便利だし、MNPする際も慣れてしまえば凄く楽だ。
マイク【感度が良すぎるため風切り音が凄い】
撮影日は風の強かった湖畔ではあったものの、これだと音声ありで撮影は難しい。その分、室内での音声は非常にクリアだったから、感度が良いというのは使い方次第ということ。
POCO X7 Proのメリット
メリット
- 注目【日本投入初となるXシリーズ】
- ディスプレイ【6.67インチ&120Hz&3200nit】
- CPU【MediaTek Dimensity 8400-Ultra】
- カメラ【静止画/動画 どちらも満足できる】
- バッテリー【最高レベルの性能】
- 認証機能【指紋&顔 マスクでも認証OK】
注目【日本投入初となるXシリーズ】
POCO X7 Proはベンチマークスコアが153万点で、メモリやストレージ容量、カメラやバッテリー持ちも間違いなく他者の上位モデルと比較しても見劣りしないスペックなのに、価格は1/3以下というコスパモンスター。
カメラ【静止画/動画 どちらも満足できる】
POCO X7 Proのカメラが望遠レンズは非搭載だが価格以上の性能を持つ。普通は価格を考えると削られる部分だと思うが、そこに妥協は見られない。
バッテリー【最高レベルの性能】
ピーク輝度も高く、CPUの性能もハイスペックなのにバッテリー持ちが最高レベルとか嬉しすぎる。ハイパーチャージにも対応しているから、その性能を余すことなく堪能できる。
POCO X7 Proのまとめ
文句のつけようがないスペックとバランスで、国内版がグローバル版に近い価格設定なら絶対に買うと決めている。
圧倒的コスパのPOCO Xシリーズだったが、今後は日本未投入のMシリーズも待ち望まれる。
とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
【動画で観る】POCO X7 Proのレビュー
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