2025年7月10日に発売された moto g66j 5G をレビューしていく。
最近のスマートフォン市場では価格上昇が続いているが、Motorolaは手の届きやすい価格帯で高い実用性を提供するスマートフォンを継続して投入している。
今回のmoto g66j 5Gは、タフネス性能と日常使いの快適さを両立したエントリーミドルとして注目の一台だ。
moto g66j 5G の特徴【タフネス×Felica×エントリー】
特徴
- ディスプレイ:【6.7インチLCD & 120Hz】
- カメラ【50MP Sony LYTIAカメラ + 800万画素超広角】
- バッテリー【5,200mAh & 30W 急速充電】
- タフネス【IP69防水・防塵+MIL-STD-810H対応】
- 機能【おサイフケータイ搭載】
- 拡張性【microSDXC対応(最大2TB)】
moto g66j 5Gの最大の特徴は、優れたタフネス性能と実用性の高さだ。IP69の防水・防塵性能に加え、米国国防総省が策定したMIL-STD-810Hに準拠したテストをクリアしており、過酷な環境でも安心して使用できる。さらにエントリーモデルでありながらおサイフケータイを搭載した貴重なスマホとなっている。
moto g66j 5G のスペック
moto g66j 5Gの簡単なスペックは以下参照
製品名 | moto g66j 5G |
発売日 | 2025年7月10日 |
OS種類 | Android 15 |
CPU | MediaTek Dimensity 7060 |
ストレージ | 128GB |
メモリ | 8GB |
外部メモリ | microSDXC(最大2TB) |
充電端子 | USB Type-C |
バッテリー容量 | 5,200mAh |
画面サイズ | 6.7インチ |
画面解像度 | 2400×1080(FHD+) |
パネル種類 | LCD(120Hz) |
背面カメラ画素数 | メイン:5000万画素(Sony LYTIA) 超広角:800万画素 |
前面カメラ画素数 | 3200万画素 |
幅×高さ×厚み | 76.26×165.75×8.5mm |
重量 | 200g |
カラー | PANTONE Black Oyster PANTONE Dill PANTONE Gray Mist |
おサイフケータイ/FeliCa | 〇 |
ワイヤレス充電 | - |
急速充電 | 30W TurboPower |
認証機能 | 指紋/顔認証 |
耐水・防水 | IP69 |
MIL規格 | MIL-STD-810H |
イヤホンジャック | 〇 |
5G | 〇 |
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
NFC | 〇 |
デュアルSIM | 〇 |
SIM情報 | nano-SIM/eSIM |
その他、moto g66j 5Gのスペックはリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、画面のピーク輝度は1000nitとなっている。
moto g66j 5GのAnTuTuスコア【47万点】
AnTuTuのベンチマークテストを3回実施し、計測している。
スコアはCPUとメモリを見れば大体予想はできるので、実際の動作を見ることに意味がある。
機種名 | スコア結果 | CPU |
moto g66j 5G | 472572 | MediaTek Dimensity 7060 |
POCO M7 Pro 5G | 466225 | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
OPPO Reno9 A | 459074 | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
XiaomiのコスパシリーズのPOCO M7 ProやOPPOのReno Aシリーズよりもスコアは上だった。
moto g66j 5G のバッテリー【8時間46分】
moto g66j 5Gのバッテリー性能をアプリ「PCMARK for Android」で計測
機種別バッテリーテスト結果 | ||
機種名 | 計測結果 | 容量 |
moto g66j 5G | 8時間46分 | 5,200mAh |
Google Pixel 7a | 8時間47分 | 4,385mAh |
Motorola moto g05 | 8時間23分 | 5,200mAh |
※すべての機種を輝度最高値にして計測
バッテリー持ちは”中”という結果になった。モトローラはバッテリー持ちが他社に比べると物足りない。バッテリー性能で言えばGalaxyかXiaomi(POCO)が飛びぬけている。
バッテリー持ちの目安 | |
最高 | 100%→20%まで10時間以上 |
高 | 100%→20%まで9時間以上 |
中 | 100%→20%まで8時間以上 |
低 | 100%→20%まで7時間以上 |
最低 | 100%→20%まで6時間以上 |
ゴミ | 100%→20%まで5時間以上 |
単純計算で輝度最大値で100%を使い切るには10時間以上かかる計算となる。
moto g66j 5G の外観デザイン
moto g66j 5Gの外観
背面デザインは4眼レンズに見えるが、1つはセンサーでもう1つはフラッシュとなっている。
ディスプレイサイズは6.7インチでLCD(液晶)ディスプレイを採用している。

同梱物:カバー、SIMピン、ガイド類、LG(法令/安全/規制)
moto g66j 5Gのカラー展開はディルグリーン、グレーミスト、ブラックオイスターの3色だ。
丸みのあるデザインと背面はレザー風のマット仕様なので、手にフィットして持ちやすい。
ベゼル幅もそれなりに薄く悪くない。
本体サイズは高さ76.26mm、幅が約165.75mm、厚み約8.5mmとなる。

上面:マイク

左側面:SIMスロット

底面:マイク、スピーカー、UCB Type-Cポート

右側面:電源ボタン、ボリュームキー
moto g66j 5GはeSIMと物理SIMのデュアルSIMに対応。microSDを使っての外部拡張は最大2TBまでとなっている。
カメラの出っ張りはボディがうまく包み込んでおり、約1mmとなっている。
付属のソフトケースを着ければ完全に保護可能だ。
moto g66j 5Gとmoto g64 5Gの比較
どちらも価格.comのスマホランキングでモトローラと絞ると上位に出てくる2機種だ。ベースの性能は大きく変わらないが、防水やMIL規格に加えバッテリー持ちが強化されるなど、より普段使いでメイン機に使える仕様となった。
moto g66j 5G で使える対応バンド【全キャリアOK】
moto g66j 5Gでの対応バンドは以下参照
機種名 | moto g66j 5G | |
---|---|---|
共通 | 4G | B1/2/3/4/5/8/11/12/17/18/19/26/28/38/41/42 |
5G | n1/3/28/41/77/78 |
※赤字は安定的な通信に必須なバンド
moto g66j 5Gは主要キャリアすべてで問題なく通話・データ通信が可能。
キャリア別 重要バンド | |
ドコモ | B1/3/19 |
au | B1/3/18/26 |
ソフトバンク | B1/3/8 |
楽天モバイル | B3/18/26 |
moto g66j 5G のカメラ【デジタルズーム8倍まで】
moto g66j 5Gはを5000万画素の静止画が撮影可能。
moto g66j 5Gのカメラ評価
- 静止画:暗所は弱めだが質感は良し。
- 動画:FHDまで光学式手ブレ補正なし
moto g66j 5Gのカメラスペック
画素数/解像度 | レンズ | 備考 | |
背面カメラ | 5000万画素 | メイン | f/1.8 |
800万画素 | 超広角 | f/2.2 | |
前面カメラ | 3200万画素 | f/2.2 | |
背面カメラ (動画) |
FHD | 60 FPS(前面は30FPS) | デジタル6倍ズームまで |
望遠レンズはなく暗所は弱め、だから撮影する場面は限定的だが質感が悪くなかった。動画は光学式手ブレ補正がなく、画質も荒いため動画よりは静止画メインの使い方が理想だ。
moto g66j 5Gで撮影【日中・1倍】
そこまで曇り空ではなかったのに暗所では弱く、全体的に暗く写った。
moto g66j 5Gで撮影【日中・0.5倍広角】
moto g66j 5Gで撮影【日中・8倍デジタルズーム】
デジタル8倍は物足りないが丁度よいと感じる場面もあった。
moto g66j 5Gで撮影【その他】
ただエントリーミドルと考えれば質感は悪くなく、少しフィルターがかかったような質感は個人的に気に入った。
moto g66j 5Gは約4年間のアップデートが保証
デバイス | OSの更新 | セキュリティの更新 |
moto g66j 5G | なし | 2029年5月 |
moto g66j 5GはエントリーモデルのOSはAndroid 15まで(現状のまま)、セキュリティは約4年となっている。長く使っていく上では物足りないサポートだ。
追加で補償を掛けたい場合は「モバイル保険」がおすすめ
moto g66j 5Gだけじゃなく、安価なスマホでも長く安心して使っていきたい人もいるはず。その場合は保険会社が販売する「モバイル保険」を掛けよう。
最大3台までのガジェット(BluetoothかWi-Fiを使う機器)を保険の対象にできて、年間10万円まで補償されるからおすすめだ。
moto g66j 5G のデメリット
デメリット
- ワイヤレス充電非対応:有線充電のみ
- 有機ELディスプレイ未搭載: LCDパネル採用
- カメラの手ブレ補正:光学式手ブレ補正は非搭載
ワイヤレス充電非対応:有線充電のみ
価格を考えればモトローラが悪いわけではない。他社も同じくエントリーミドルでワイヤレス充電を搭載している方が少ないからだ。
有機ELディスプレイ未搭載: LCDパネル採用
有機ELパネルでないとピーク輝度が低く視認性にも限界がある。それでも1000nitもあれば大きな支障はなく快適に使える。
カメラの手ブレ補正:光学式手ブレ補正は非搭載
動画性能は正直イマイチだった。でも、おサイフケータイついているし、付いてなくてカメラの性能が良いよりもマシだと思うのは意見が分かれるところか。
moto g66j 5G のメリット
メリット
- タフネス性能: IP69+MIL-STD-810H対応
- 大容量バッテリー:5,200mAhで長時間使用可能
- 拡張性:microSDXC対応(最大2TB)
- おサイフケータイ:日本向け機能搭載
- イヤホンジャック:有線イヤホン対応
タフネス性能: IP69+MIL-STD-810H対応
個人的にMIL規格が大好きだ。だって耐久性あった方が良くない?お風呂で使うし、定期的にボディも洗いたい。夏なら海に持っていくし、釣りで使うと汚れるからMIL規格は重宝するよね。
拡張性:microSDXC対応(最大2TB)
YouTubeのコメントでも「microSD使ってます」って人が案外多い。moto g66j 5Gは最大2TBまで拡張が可能だからどんどん拡張していこう。
おサイフケータイ:日本向け機能搭載
Falicを搭載した価格の安いスマホを探していた人も多いだろう。ここの有無で売れ行きは大きく変わるし、サブ機としても優秀だ。
moto g66j 5G のまとめ
デザインはモトローラらしくて好きだし、色も可愛いから女性にも人気でるはず。
価格は公式サイトで34,800円(税込)になっている。Amazonなら31,636円(8/6時点でAmazonが販売元のやつ)だから安く買える。
とはいえ、スマホは日常生活に欠かせないものだからこそ、慎重に選びたい。自分がスマホに求めるものをしっかりと理解した上で購入をしてほしい。
-
-
【Motorola moto g05 レビュー】進化はないけど割り切り性能で高コスパは健在。明るさブーストで他社と差別化に成功
2025年3月14日に発売された Motorola moto g05 をレビューしていく。 Motorilaのエントリーモデルで価格はズバリ20,800円(税込)と手が出しやすく、話題のSamsung ...
続きを見る
-
-
【Galaxy A25 5G レビュー】見た目重視ならアリか。ストレージに闇を抱えたエントリーモデル発売
2025年2月27日に発売された Galaxy A25 5G をレビューしていく。 Galaxyのエントリーモデルで価格はズバリ29,800円(税込)と手が出しやすく、話題のSamsung Walle ...
続きを見る